10/11(月) 出発、成田→ウィーンからプラハへ乗り継ぎ


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 朝4時に目が覚めてしまった。15年ぶりの海外旅行である。仕度をして5時45分、車で成田に向かう。途中渋滞もなく、8時には成田に到着。ガレージに車を預ける。割引券をつかったので8日間で4500円程度。成田にあるのに東京国際空港というのも変な話だが、とにかく混雑している。8時45分に団体受付Zカウンターで初めて添乗員のY嬢と合う。ツアーのテーマが「ウィーン少年合唱団を聴く」ということなので同行の人々は年輩の人が多い。若い人は新婚カップルが一組、母娘連れが一組、絵の仲間という男性1人に女性3人という熟年の4人組、ご夫婦が二組、おばちゃん二人連れが一組、そして我々一組で合計16名。ぎりぎりの数だが、団体としては丁度良い人数だった。

 さっさと出国手続きをとればよかったのに、1時間半もあるからとコーヒーを飲みに行ったのが間違いだった。コーヒー一杯運ばれてくるのに30分以上かかる。そして通関と出国手続きで40分。おまけにターミナルまでシャトルバスにのらなければならない。結局ぎりぎりに飛行機まで駆け込むという、最初から珍道中の出発だった。

 なんとか座席に着き、オーストリア航空OS556便ウィーン行きは定刻通り午前11時に出発した。さっそく時計を7時間戻してヨーロッパ時間とする。ヨーロッパは朝4時ということになる。以前(といっても大昔だが)出張で米国に行ったときにはビジネスクラスだったのだが、今回は勿論エコノミー。しかしエコノミーといっても座席が窮屈で困るという程のこともない。確かにシート幅は狭かったりするのだけれども、12時間も乗っていると多少座席が広くても狭くても窮屈なのには変わりがない。機内ではドリンクが飲み放題で出てくるけれども、これも加圧された機内が乾燥しているためのようだ。さっそく出た機内食はビーフシチューライスとそばという妙な取り合わせである。小瓶に入った炭酸入りミネラルウォーターがオーストリアの主張という感じだけれども、これは日本人には飲めない味だ。じっとしていて飲んだり食ったりでこれじゃウィーンに着く前にだいぶ太りそうだ。

 この便は全日空との共同運行便ということで全日空のスチュワーデス(って今は言わないらしいが)も乗り合わせている。最初は共同運行ということがよく理解できなかったが、一つの便に二つの会社の便名がダブルでついているようだ。添乗員のY嬢が、全日空がいじわるで窓際がとれなかった、といっていたけれども、共同運行ということでそういう座席の割り振りにもいろいろあるらしい。

 順調に飛行は続き、16時にウィーン到着。ここからチェコの首都、プラハへ乗り継ぎである。乗り継ぎ便が遅れてしばらく待たされるがまだ海外に来たという実感はわかない。待合室はのんびりしていて田舎町のバスターミナルの雰囲気。やっとバスにのって飛行機へと向かうが、これが二発のかわいらしいプロペラ機だ。思わず写真をとってしまう。

 この小型機、一見こんなんで大丈夫か、と思ってしまうが、乗り心地は非常に快適で、地上もよく見える。延々と続く田園地帯の中に煉瓦色の屋根がかたまっているのが美しい。1時間ほどでようやくヴルタヴァ川(モルダウ)が見えてきて、プラハに着く。

 プラハの空港はウィーンよりももっと田舎という感じだった。日本の地方都市の空港の雰囲気だろう。ここからバスで市内に向かう。

 プラハのホテルは「イビス・カール・イン」。ここで持っていった米ドルをチェココルナに換える。1コルナは約3円。ここでは物価が安いのでなるべく少額のチェンジで良いということだ。街の中いたるところに両替所があるので、それほど現地通貨を持ち歩かなくても良い。今回の旅に備えて少し米ドルを持っていったのだけれども、今は円が世界で最も強い通貨なので、どこへ行くにも外貨を持って行かなくても円から現地通貨に両替が可能である。あとはクレジットカードさえあれば、現地で使うのはタクシー代と交通費、チップの類の小銭だけだ。

 そして物価の感覚がだいぶ違う。ドリンクで一番高いのは水である。それもノン・ガスと言わないと炭酸入りが来てしまう。ホテルでペットボトル1.5リットルが60コルナくらいだった。一番安いのがビール。500ミリリットルで20コルナくらいだ。そして、こちらでも幅を利かせているのがコカコーラとマクドナルドだ。コカコーラは世界中どこにいっても飲めるソフトドリンクとなった。もしアルコールがだめな人はコカコーラ、ファンタならどこでも飲めるのだ。

 ホテルにチェックインして19時半。日本時間なら夜中の2時ということで既に20時間も起きていることになる。機内食で食欲もなかったのでそのまま就寝。ところが時差ぼけで夜中の1時過ぎには目が覚めてしまう。日本時間なら朝8時というところ。しかたなく、朝までテレビを見て過ごす。このホテルのテレビはほとんどが衛星放送で、現地のチャンネルが2つの他、ドイツ語が4チャンネル、英語(CNN)、イタリア語(RTA)、スペイン語、フランス語などいろいろな放送が映る。まさにヨーロッパの真ん中という感じだ。衛星アンテナさえ立てればこれだけのテレビが映るということが東西の壁を壊したということを、まさにホテルのテレビを見ながら実感したのだった。



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