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コンサート日記2011年


2011年12月18日(日)(2:00pm開演)(4:50pm終演)
久住和麿先生追悼
ヘンデル「メサイア」第44回公演
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:李善銘
ソプラノ:佐竹由美、アルト:阪口直子、テノール:佐藤淳一、バス:三浦克次
オルガン・チェンバロ:佐藤さおり
管弦楽:東京バッハカンタータアンサンブル
合唱:新潟メサイア合唱協会
曲目:
ヘンデル/メサイア
(アンコール:グルーバー/聖夜)
料金:自由席2500円
コメント:
 プログラムによると、新潟でのメサイアの本格的な演奏会は1967年に新潟地震の復興記念として建設された新潟県民会館で新潟大学コールアカデミーの定期演奏会でピアノ伴奏によって行われたのをきっかけに、翌1968年から定期的に開催され、1978年からは新潟メサイア合唱協会に引き継がれて44回を数えるに至ったという。この間演奏会に尽力された常任指揮者の新潟大学名誉教授、久住和麿先生が今年3月4日に逝去されたことから今回が最後の演奏会となった。この演奏会を聴くのは最初で最後になってしまったが、こういう演奏会がずっと続けてこられたというのは誇るべきことであると思う。器楽演奏の東京バッハカンタータアンサンブルはさすがに申し分無い。合唱はたぶん技量にばらつきがあるのだろう、不安定なところもあるし、ソリストもソプラノの佐竹さん以外はちょっと声量が足りないということもあったりするが、市民の手づくりの演奏会がこれだけ長い間続いたということに意義があると思う。
2011年11月30日(水)(7:00pm開演)(8:58pm終演)
ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団&森麻季
クリスマス名曲コンサート
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:ヘルムート・ブラニー(Helmut Branny)
ソプラノ:森麻季*
ヴァイオリン・ソロ:スザンネ・ブラニー+
ヴィオラ・ソロ:シュテファン・ペッツォルト+
管弦楽:ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団(Dresden Kapellsolisten)
曲目:
バッハ(グノー)/アヴェ・マリア*
マスカーニ/アヴェ・マリア*
バッハ/G線上のアリア
ヘンデル/オンブラ・マイ・フ*
ヘンデル/涙の流れるままに*
パッヘルベル/カノン
久石譲/「坂の上の雲」第2部メインテーマ「Stand Alone」*
(アンコール:プッチーニ/「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」)
(休憩15分)
モーツァルト/ディヴェルティメントK.138
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 K.364+
(アンコール:モーツァルト/交響曲第29番より第4楽章)
(アンコール:岡野貞一/ふるさと)
料金:B席4000円
 駐車場ががらがらだったので、客席は空っぽか?と思いきや、1階席は前のほうは端まで埋まっている。ミサワホームの協賛ということもあるので、この辺は動員がかけられているようだ。驚いたのは、森麻季さんが衣装換えをして再登場すると、客席のご婦人が「ちょっと、指揮者の陰になって見えないんですけど」と大きな声で森さんの立ち位置の修正を訴えたこと。それも通常のコンサートではまずありえないことである。
 そんなことはありながら、コンサート自体は楽しめるコンサートでした。前半はグノーのアヴェ・マリアに始まり、途中G線上のアリアやパッヘルベルのカノンをはさみながら森さんの歌で有名曲の演奏会。後半はモーツァルトの有名器楽曲2題。ちょっと音量に欠けるので3階席はちょっとつらかったがそれなりに楽しめるコンサートでした。
2011年11月19日(土)(5:00pm開演)(7:35pm終演)
茂木大輔のオーケストラ・コンサートNo.7
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」徹底解説
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮・お話:茂木大輔
管弦楽:もぎオケ交響楽団
コンサートマスター:佐イ分利恭子
曲目:
・オープニング:「描写音楽の歴史」
(参考演奏)ヴィヴァルディ/協奏曲「四季」より「春」抜粋
第1楽章
・パストラルとドローン ・景色の音楽 ほか
(参考演奏)メンデルスゾーン/交響曲第3番イ短調作品56「スコットランド」より第2楽章抜粋
(参考演奏)シベリウス/交響曲第2番 ニ長調作品43より第1楽章抜粋
第2楽章
・水の描写 ・ベートーヴェンの訂正、どっちが正しい? ほか
(参考演奏)スメタナ/交響詩「モルダウ」より
第3楽章
・下手くそ楽隊の音間違い? ・酔っ払いの楽隊 ほか
(参考演奏)スメタナ/交響詩「モルダウ」より
(参考演奏)チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調作品36より第3楽章抜粋
第4楽章
・初めて出て来る楽器たち ・コントラバスは大活躍 ほか
(参考演奏)ヴィヴァルディ/協奏曲「四季」より「夏」第3楽章抜粋
第5楽章
・羊飼いの笛 ・変奏、「第九」との関わり ほか
(参考演奏)ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14より第3楽章抜粋
早めのアンコール:「田園」から影響を受けた名曲(嵐〜雨上がり〜羊飼いの笛)
ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲
(休憩15分)
ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」(全曲演奏)
料金:S席会員3600円
コメント:
 「田園」振る指揮者に成功なし!と言われ、退屈きまわりない曲であっても、りゅーとぴあからの依頼で徹底解説に挑んだ茂木さん。同じことの繰り返しで好きになれないこの曲の第5楽章フィナーレの「謎」に気付いたことから一気に「パストラーレ」という言葉の持つ意味に迫ります。
もともと「パストラーレ」とは深い森を意味しており、これを「田園」と訳した時点で誤解があるという。この曲冒頭、チェロとヴィオラによって引き伸ばされるバグパイプの5度が隠れている。これは偶然なのであるが、先週上京した時に杉並国際交流センターのイベントに行ってアイルランド音楽の演奏を聴き、アイルランドについて講演を聞いたばかり。バグパイプはヨーロッパ人にとってパストラルのイメージと結びつき、それは羊飼い=イエス・キリストを連想されるイメージなのだ。こうして始まった音楽は水の描写、酔っ払って演奏がおかしい楽隊の描写を経て嵐〜雨上がり〜羊飼いの笛と続いていく。最後にホルンが弱音機を使って奏でられてこの曲は終わるが、当時ホルンは時刻を告げる音として認識されており、夜になると弱音機をつけて吹かれることから当時のひとびとはこの音を聞けば、日が暮れて夜になったとわかったはずという。この交響曲は「前提としての(創造されたままの・平和で美しい自然)に、愚かな人間が登場し、それを脅威が圧倒し、しかし救済されて祈りと感謝が歌われる」というキリスト教世界間だけでなく、もっとはるかに大きな人類と歴史と神の問題に繋がっていると茂木さんは解く。こうしてみると、この曲の初演時には、「運命」の名で知られる第5番、ピアノ協奏曲第4番、合唱幻想曲、ハ短調ミサの一部が同時に演奏されている。ベートーヴェンがはたして、キリスト教世界間による演奏会を企画したのか、はたまたそれを超越した世界をも意図していたのか、定かではないけれども、茂木さんによって与えられた視点によってまた新たな疑問がわいてくるのである。
2011年11月11日(金)(7:00pm開演)(9:00pm終演)
第1712回NHK交響楽団定期演奏会Cプログラム第1日
会場:NHKホール(東京都渋谷区)
指揮:ワシーリ・シナイスキー
アルト:クラルディア・マーンケ
テノール:ジョン・トレレーベン
管弦楽:NHK交響楽団
コンサートマスター:堀正文
曲目:
マーラー/交響曲第10番から「アダージョ」
(休憩15分)
マーラー/交響曲「大地の歌」
(料金:E席自由1500円)
コメント:
 予定されていたイルジー・コウトの怪我による代演でボリショイ劇場音楽監督のワシーリ・シナイスキーがこの日の指揮を務める。ロシアの指揮者とN響はスヴェトラーノフ以来相性が良い様に感じられるのは素人考えかもしれないけれども、なかなか良い演奏だったと思う。ただし、マーラーの後期の交響曲は個人的にあまり良いとは思わないのだが。10番は1楽章のみなのでまだ大丈夫だけれども、「大地の歌」はもういけません。この曲、妻のアルマ・マーラーの伝記で「9曲の呪い」にとりつかれたマーラーが9番の番号を付さなかったと書かれて通説となっているけれども、どうやら嘘っぽい。まあ聞いてみればわかるけど、この曲は最初っから最後までずっと歌がついているわけでもともと歌曲として作曲されているのは間違いないだろう。だけど延々と退屈なのである。最初にこの曲を聴いてマーラー嫌いになるひともいるんじゃないか、と思います。(それは私です、いや今は違いますが)
2011年11月6日(日)(5:00pm開演)(7:00pm終演)
東京交響楽団第68回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:大友直人
ピアノ:ホーヴァル・ギムセ
曲目:
ホルスト/セント・ポール組曲 作品29−2
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調作品16
(アンコール:ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン/スウェーデンの山々に伝わる俗謡)
(休憩20分)
シベリウス/交響曲第5番 変ホ長調作品82
(アンコール:グリーグ/ホルベアの時代から〜プレリュード)
料金:B席会員2500円
コメント:
 プログラムが地味だったせいか、客の入りは6割程度とかなり少ない。残念なことである。ホルストのセント・ポール組曲は初めて聞く曲だがまずまずいい曲だと思う。続くグリーグのピアノ協奏曲、ピアノのホーヴァル・ギムセはかなり独創的な演奏をする人。ノルウェー人ということでこの曲は飽きるほど弾いているに違いない。だからなのかところどころかなり崩した演奏になっていた。僕にとってはちょっと鼻につくところもあって感心しなかった。アンコール曲は珍しい曲。現代風の曲だけれどもこちらはなかなか情感をこめいい演奏だった。
 後半のシベリウスの5番は、演奏うんぬんよりも曲がつまらなかったのが残念。ホルベアのアンコールなんかきくと東響は弦楽合奏がとても美しいと感じる。
2011年10月30日(日)(3:00pm開演)(5:00pm終演)
今成真理子ピアノコンサート
会場:南魚沼市民会館
曲目:
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第8番 イ短調K.310
ショパン/ノクターン 変ニ長調作品27−2
ショパン/スケルツォ第2番 変ロ短調作品31
(休憩10分)
シューベルト/即興曲 作品90−2 D.899
シューベルト(リスト編)/ウイーンの夜会第6番(シューベルトによるヴァルス・カプリース)
リスト/愛の夢 第3番
リスト/巡礼の年第2年「イタリア」から、「ダンテを読んで」(ソナタ風幻想曲)
ほか
(アンコール:ショパン エチュード 作品10−4)
(アンコール:不明)
料金:当日2500円
コメント:
 南魚沼市民会館で今成さんのコンサートを聞く。開演前に並ぶひともなく、私が一番乗りであった。当日券はありますか、とたずねると、え〜いくらだっけ?2500円?2500円頂きます。うーん、確か当日500円増しとは書いていなかったはず・・・ひどい・・・。そういうのはきちんと表示しておくべきだと思うのだけれども。まあ、もめてもしかたないのでそのまま2500円払って会場に。このホール1200人ほど入るらしいけど、客は少ない。まあ、そうだろうと思っていました。150人〜200人ってとこか。子供づれが多い。でもこういうところにつれてこられる子供はピアノを習っている場合が多いので、騒ぐ子もいなかった。それよりばあちゃん3人組とかがうるさい。がさがさ音はさせるし、アンコールの時にはなんかしゃべくっているし。にらみつけてやるが効果は・・・なし。
 演奏は、普通に良かったです。今成さんは前に一度聴いたことがあって、実力は知っていたのです。おなじみのモーツァルトは意外と難しい曲かもしれません。みんなが知っているからイメージ持っているし。シューベルトが一番良かったように思います。ピアノの機種は遠目でわからなかったのだけれども、ここのホールの備品と考えればヤマハのCFIIISですかね。下手にスタインウェイなんぞ入れてさび付かせるよりは、ヤマハを十分メンテナンスして置くほうが良いと思います。
2011年10月29日(土)(2:00pm開演)(4:10pm終演)
佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
会場:長岡市立劇場
指揮:佐渡裕
ピアノ:エフゲニ・ボジャノフ
曲目:
R.シュトラウス/交響し「ドン・ファン」作品20
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲作品43
(アンコール:ショパン/ワルツ第5番)
(休憩20分)
ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調作品92
(アンコール:ブラームス/ハンガリー舞曲第5番)
料金:C席8000円
コメント:
 こちらはパガニーニのラプソディを聴きたくて、旅先から携帯でローソンチケットにアクセスして買った券です。本来の1公演の値段で2公演聴けました。前日の新潟は当日券があったけれども、こちらは既に完売。開演前から長蛇の列で、入場しきるのに20分はかかりました。開演前のトークショーということで、マエストロが5分ほどスピーチ。今年ベルリンフィルを降った佐渡氏だが、ドイツのオーケストラを演奏するきっかけとなったのがDSOだということで、3月には新潟で予定されていた公演が震災で中止になってしまったので、今回DSOと新潟、長岡に来られたのはとても幸せです。というような話であった。
 市立劇場は通常のホールなので、安い席といっても後ろになるだけで、音響的にはかえって前のほうより良いかもしれない。隣に座った若い女性4人組はやはり昨日の新潟公演も聴いたらしく、「あ、ここだと佐渡さんの顔見えないね」「のだめが見たくなった」などと言っている。そういえばベートーヴェンの交響曲第7番はTVドラマ「のだめカンタービレ」のテーマ曲でした。パガニーニ、ゆっくりめの演奏です。ピアノも良いなあ。そういえば、プレトークで佐渡氏が「フランスのオケは指揮者の注文に対してすぐウィ、と返事をするけれども、いざ演奏となって自分達の気に入らない部分があると勝手に変えちゃう。一方ドイツのオケはなかなかうんといってくれないけれども、一旦了解してくれれば、ちゃんとその通りに演奏してくれる」と言っていたのを思い出す。ベートーベンは控えめで堅実な演奏。日本のオケはこの曲、かなり派手にやってくれるので物足りないぐらいです。まあドイツ人にとって、ベートーヴェンはとっても神聖な存在らしいので、あんまり派手な演奏をすると総スカン食ってしまうかもね。でも、自分としてはもっとわくわくするような疾走する7番が好きだなあ。
2011年10月28日(金)(7:00pm開演)(9:25pm終演)
佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:佐渡裕
ピアノ:エフゲニ・ボジャノフ
曲目:
ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 作品72b
モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
(アンコール:リスト/ソネット)
(休憩:20分)
チャイコフスキー/交響曲第5番 ホ短調作品64
(アンコール:チャイコフスキー/弦楽セレナード第3楽章)
料金:B席会員9000円(3階L1列13番)
コメント:
 とにかく価格重視で選んだ席は3階のステージの上の席。ステージは半分しか見えません。一番前だったせいか、妙に居心地の悪い席でした。まあ、マエストロの指揮が良く見えるだけがとりえです。音のバランスが悪い席なので演奏を云々することもはばかられますが、堅実な演奏でした。ピアノのソロもなかなか良かった。モーツァルトで出だしの部分で鍵盤の上を軽く指を這わせて演奏をなぞっていたので、昔都響と共演したジャンルカ・カシオーリもモーツァルトの26番でやってたなあ、と思い出しました。そういえばピアニストの指使いが良く見えたのもこの席の利点でした。最後は弦楽セレナードのアンコールで弦楽アンサンブルの良さを堪能させていただきました。
2011年10月23日(日)(5:00pm開演)(7:56pm終演)
洋楽の夕べ ジョイントリサイタル
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
司会:西谷純代
○オルガン:渡辺直子
 バッハ/プレリュードとフーガ イ短調BWV.543
 ジークフリート・カルグ=レーレルト/甘美な喜びのうちに 作品75−2
○ソプラノ:渡邉倫子、オルガン:渡辺直子
 ヴィヴァルディ/「グローリア」RV.589より「神なる主、天の王」
 フランク/「荘厳ミサ曲」イ長調より「天使の糧」
 ヘンデル/オペラ「リナルド」より「私を泣かせてください」
○バリトン:野口雅史、オルガン:渡辺直子
 バッハ/至高の善なる者に賛美と栄光あれBWV.117よりアリア「慰めも救いもないとき」
 ヘンデル/「メサイア」より「ラッパが鳴ると死者は復活して」
○アンサンブルカプリチオ(ピアノ:石井玲子/斉藤美和子、パーカッション:大越玲子/本間美恵子)
 バルトーク/2台のピアノと打楽器のためのソナタより第1楽章
 アルチュニアン&ババジャニアン/2台のピアノと打楽器のための「祭り」
(休憩15分)
○テューバ:藤田豊、ピアノ:栄長敬子
 ヴォーン・ウィリアムズ/バス・テューバと管弦楽のための協奏曲
○ピアノ:青池春美
 ヘンデル/シャコンヌと変奏
 ショパン/バラード作品23番
○フルート:市橋靖子、ピアノ:青柳佐和子
 ヒナステラ/アルゼンチン舞曲集 作品2(ピアノソロ)
 マイク・マウワー/ソナタ
○ソプラノ:大石綾子、ピアノ:斉木佳奈
 モーツァルト/モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」K.165
料金:1500円
コメント:
 実は11月にサッカーの試合の後、茂木大輔さんのコンサートに行くので時間的なシミュレーションのために、サッカー観戦後にりゅーとぴあに行ったついでだったのですが、これは意外と(失礼!)良かったです。新潟在住やゆかりのある演奏家による合同演奏会です。パイプオルガンの伴奏による声楽はちょっと・・・という気もしますが、その後の二台ピアノとパーカッション2名によるアンサンブルは面白かったです。全体的に声楽のレベルはそれほどでもないけど、ピアニストはレベル高い感じがします。(今日は弦楽器はなかったので)ほとんどの曲がはじめて聴く曲というのも面白かった。ただ、公演時間が3時間ほどかかったのはきつかったなあ。前もってそのつもりなら気にならないかもしれないけれども。
2011年10月22日(土)(6:45pm開演)(8:50pm終演)
第476回群馬交響楽団定期演奏会
会場:群馬音楽センター(群馬県高崎市)
指揮:ガエターノ・デスピノーサ
チェロ:ルイジ・ピオヴァノ
曲目:
ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
チャイコフスキー/弦楽のためのセレナード ハ長調作品48
(休憩15分)
チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲 イ長調作品33
(アンコール:山田耕筰/赤とんぼ)※チェロパート全員での合奏
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
料金:C席自由2000円
コメント:
 N響終演後に聞けるコンサートを検索した結果、群響定演になんとか間に合うと考え、高崎へ向かう。しかし、夕方の都内のラッシュに巻き込まれ、ホールに到着したのが開演直前。土地勘がないので駐車場を探したりしている間に開演時間が過ぎてしまう。7:00開演なら間に合うのに、6:45開演ってなんと中途半端な時間なんだろう。渋谷から移動するとして、新幹線でもぎりぎりという時間。7時はじまりなら各駅停車でも間に合うのにと思うが、演奏会の開演時間というのは、その地域の交通事情などから終演時間を決め、そこから逆算して決定されているもの。もともともっと早い時間だったのを後ろにしたのかもしれないし、遠方から滅多にいかない客のことは斟酌すべきではないのだ。ということで1曲目は間に合わず、弦楽セレナードから聴く。メシアンの後のチャイコフスキーは最も対極にある作曲家と言える。これでもか、と甘美な旋律の洪水、ああこれぞチャイコフスキーである。NHKホールの後で聴くと、古めかしい群馬音楽センターも結構残響があるホールと感じられるくらいである。次のロココ風は誰の演奏を聞いても、オーケストラと独奏チェロの音程が狂っているように感じるのだけれども、それは私の耳が悪いせいだろうか?ソリストのルイジ・ピオヴァノはサンタ・チェチーリアの首席ソロ奏者ということなので、もともとアンサンブルが得意かもしれない。アンコールではメモをたよりに日本語で「私の故郷ペスカーラも2年前に地震に遭いました。今回の震災で被災された方にこの曲を捧げます)とチェロ・パートのメンバーと合奏したのは「赤とんぼ」。日本人はこの曲を聴くと条件反射的に涙してしまう。周囲の何人かがハンカチを取り出していたが、私もつい涙が溢れてしまう。最後はローマの松。指揮のディスピノーサは1978年生まれの若手。ドレスデン国立歌劇場のコンサートマスターを勤めたヴァイオリニストで作曲もする。指揮はファビオ・ルイージに師事し、札幌のPMFにも参加している。ローマの松は得意曲らしく、この曲の持つ繊細さと大胆さをよく引き出した演奏だった。
2011年10月22日(土)(3:00pm開演)(4:30pm終演)
第1710回NHK交響楽団定期演奏会Cプログラム第2日
会場:NHKホール(東京都渋谷区)
指揮:アンドレ・プレヴィン
ピアノ:児玉桃
オンド・マルトノ:原田節
コンサートマスター:堀正文
管弦楽:NHK交響楽団
曲目:
メシアン/トゥランガリラ交響曲
料金:E席自由1500円
コメント:
 トゥランガリラは今までとても耐えられないような気がして避けてきたけれども、今回プレヴィン指揮ということや、こういう現代曲をどういう人が聴きに来るのだろうかというのを見たいと思い、車を飛ばしてNHKホールにやってきた。現代曲だから自由席はがらがら、と思いきや、開演15分前ごろから次々と客が入り、かなり一杯の状態。結構人気があるのだ、と不思議な思い。曲自体は、まあ聞くに堪えないというほどではないけれども、積極的に聴きたいというほどでもない。第5楽章までの部分では周りの聴衆も多くのひとが居眠りをしていた。居眠りができる程度の曲ではあると思う。この曲のツボである第5楽章にしても、わざわざメロディーを崩しているという感想。メシアン自体、自分にとってぜんぜん惹かれない作曲家なので、一度聴けば聴かなくていい作品という印象である。
2011年10月15日(土)(6:00pm開演)
第1709回NHK交響楽団定期演奏会Aプログラム第1日
会場:NHKホール(東京都渋谷区)
指揮:アンドレ・プレヴィン
ソプラノ:中島彰子
バリトン:デーヴィッド・ウィルソン・ジョンソン
合唱:二期会合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
コンサートマスター:篠崎史紀
管弦楽:NHK交響楽団
曲目:
ブラームス/ドイツ・レクイエム 作品45
料金:E席自由1500円
コメント:
 新潟での予定をキャンセルして上京したのは、何よりこのコンサートを聴きたかったからです。大好きなプレヴィン師による大好きなドイツ・レクイエム。プレヴィンさんは足がお悪く、座っての指揮ですが、N響を知り尽くしている感じですね。東北大震災の直後にN響は北米公演を行い、それを指揮したのがプレヴィン師でした。ドイツ・レクイエムはいくらでも大げさに盛り上げる演奏もできる曲とは思いますが、今回は震災への追悼という意味も込められたのでしょう、けっして大げさにならず、内省的な演奏だったのではないかと思います。二期会合唱団とソリストも大変良かったと思います。
2011年10月15日(土)(2:00pm)
小山実稚恵 華麗なるコンチェルト
会場:横浜みなとみらいホール大ホール
ピアノ:小山実稚恵
指揮:曽我大介
管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団
曲目:
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18
(休憩20分)
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調作品23
(ピアノ・アンコール:ラフマニノフ/ヴォカリーズ)
料金:6500円(3階C6列2番)
コメント:
 ピアニスト小山実稚恵さんが弾くコンチェルト2曲がメインのコンサート。ニューシティ管弦楽団は伴奏ですか?という感じです。小山さんは私と同年代なのですが、相変わらず素晴らしいピアノです。(ちょっとミスタッチもありましたが。)前半はブルーのドレス。後半は赤色のドレスと目も楽しませていただきました。おまけにアンコールまで聞かせていただいて。ニューシティ管弦楽団も大昔に聞いたときはアマチュアに毛が生えたぐらいの感じでしたが、もう今は立派なオーケストラになりましたね。いい演奏だったと思います。
2011年10月10日(月祝)(2:00pm)
チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
ピアノ:ヴィタリー・ピサレンコ
曲目:
スメタナ/交響詩「わが祖国」より「ボヘミアの森と草原から」
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調作品23
(アンコール:ラヴェル/「鏡」より「悲しい鳥たち」)
(休憩15分)
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
(アンコール:モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲)
料金:B席当日5500円(3階K3列12番)
コメント:
 「モルダウ」でなかったのは、ハープが居なくても済むからですかね。ピアノ協奏曲の第1楽章が終わって拍手が来たので、さては・・・と思ったら、案の定「悲愴」の第3楽章が終わると拍手来ますね。おまけに終了時のフライング拍手付きです。やっぱりチャイコフスキーは危険です。わかっていてもつい拍手したくなります。まあ、あの盛り上がったところの拍手はいいかな、っておもいます。でも、悲愴の最後はいかんでしょう。なんであのタイミングで拍手するんでしょうかねえ。ブラボーの方も、あそこでブラボー言う神経を疑います。
 でも、全体としてはいい演奏です。金管が安定しているのがいいです。ちょっとミスしたところもあったけれども、自信を持って吹いてのミスはいいんじゃないですか。そしてピアノのピサレンコも良かった。アンコール素晴らしかったです。ただ、お客さんが3分の1程度だったのが残念ですね。S席9000円が高いと思うのはしかたがないけれども、3階席のサイドなら5000円です。高いとは思いませんがね。もう、チャイコンとか悲愴なんかみんな聞き飽きているのでしょうか。どうせならブルノ出身のヤナーチェクの「シンフォニエッタ」でもやればよかったかもしれないですね。
2011年10月2日(日)(3:00pm)
至福の木管アンサンブル
会場:魚沼市小出郷文化会館大ホール
オーボエ:渡辺克也/本間郁子
クラリネット:四戸世紀/鎌田広
バセットホルン:野田祐介/齋藤雄介
ファゴット:吉田将/佐藤由起
ホルン:吉永雅人/藤田麻理絵/上間善之/松島千絵
コントラファゴット/岩佐雅美
曲目:
モーツァルト/セレナード第12番 ハ短調K.388(384a)「ナハトムジーク」
(休憩15分)
モーツァルト/セレナード第10番 変ロ長調K.361(370a)「グラン・パルティータ」
(アンコール:モーツァルト/セレナード第10番第7楽章)
料金:当日4000円
コメント:
 木管アンサンブルによるモーツァルトのセレナード二曲の演奏会。特に「グラン・パルティータ」は50分に及ぶ大曲。演奏するのは新日本フィルや読売日本交響楽団の首席奏者などの名手がそろっての演奏。さすが小出郷文化会館はいいプログラムをもってくるなあ。アンコールは用意していなかったのを、「素晴らしい曲の後につまらないものを提供できない」と言い訳して最終楽章をもう一度。アンコールってもともとそういう意味だろうからそれで良いと思う。
2011年9月11日(日)(2:00pm)
新潟市ジュニアオーケストラ教室第30回演奏会
会場:新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあコンサートホール
A合奏(指揮:藤井裕子)
ウッドハウス/いなかの踊り
ビゼー/「アルルの女」より「ファランドール」ほか
A・B合奏(指揮:上野正博)
ケテルビー/ペルシャの市場にて
B合奏(指揮:上野正博)
チャイコフスキー/交響曲第5番 ホ短調作品64
(アンコール:エルガー/威風堂々第1番)
料金:無料
コメント:
 新潟市のジュニアオーケストラ、りゅーとぴあの開館に合わせて発足したのかと思っていたが、なんと30年も続いているということである。今回は30回の記念演奏会。今では卒業生の子供さんの代になっているわけで、今回は記念演奏会とあって会場は大入りだった。チャイコフスキーの5番は結構難曲だと思うが、しっかりとしたいい演奏であった。
2011年9月4日(日)(5:00pm)
東京交響楽団第67回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:大谷康子
ソプラノ:森麻季、メゾ・ソプラノ:坂本朱、テノール:高橋淳、バリトン:青戸知
合唱:にいがた東響コーラス
曲目:
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調作品26
(休憩20分)
ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調作品125「合唱付」
コメント:  ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番はゆったりとした演奏でした。次の第九もだけれども、コバケンはあちこちで休符を置く。独特のタメというのか。悪いわけではないんだけど、ちょっと戸惑ってしまう。大谷康子さんはソリストとしてもいいね。普通コンマスがソリストをやると迫力不足になりがちだが、そんなことはなかったと思う。 第九は森麻季さんがちょっと声量不足で他の3人のソリストや合唱団に負けてた感じだったのを除けばさすがに良い演奏だったと思う。演奏後コバケンが合唱団をそれぞれのパートごとに立たせてくれたので人数構成が良くわかりました。(テノール少ない・・・)コバケンの指揮を見ているだけで飽きませんねえ。さすが第九だと客席もいっぱい。いつもこれぐらいだといいんですけどねえ。
2011年9月3日(土)(7:00pm)
ベートーヴェン・トリオ・ボン
会場:魚沼市小出郷文化会館大ホール
ヴァイオリン:ミハイル・オヴルツキ
チェロ:グレゴリー・アルミャン
ピアノ:濱倫子
曲目:
ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調作品1−1
ラフマニノフ/ピアノ三重奏曲第1番 ト短調「悲しみの三重奏曲」
(休憩20分)
リーム/見知らぬ風景3
ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番 ロ短調作品8
(アンコール:ピアソラ/「望郷」)
(アンコール:メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番よりスケルツォ)
料金:当日4000円
コメント:
 だいしホールのあと、車を飛ばして魚沼市へ。小出郷文化会館のコンサートは質が高いので高速代を使っても聞く価値がある。ベートーヴェン・トリオ・ボンは日本人ピアニストの濱倫子さんとロシア人男性二人のトリオ。ピアノトリオという編成は室内楽の基本形らしく、ベートーヴェンの作品1番は3曲のピアノトリオだし、ブラームスも作品8と初期の作品。最もブラームスは晩年に大幅に改訂しているのだとか。ロシアでは亡き人への追悼の意味をこめられることがあるとか。私はこの形式は今年のラ・フォル・ジュルネで初めて聞いて良さを発見したということで、今回も聞いたことのない曲ではあるけれども、それぞれ面白かった。ただしリームの現代曲はちょっとひいたけど。
2011年9月3日(土)(2:00pm)
田中幸治が今奏でたい調べ 独奏そして ソプラノ谷潤子のうた
会場:だいしホール
ピアノ:田中幸治
ソプラノ:谷潤子
曲目:
<ピアノ独奏>
モーツァルト/幻想曲ニ短調K,397
ベートーヴェン/アンダンテ・ファヴォリ WoO.57
リスト/愛の夢第3番 変イ長調
シューマン/子供の情景作品15
ブラームス/間奏曲イ長調作品118−2
(休憩15分)
<うた>
詩:竹久夢二、曲:多忠亮/宵待草
詩:加藤周一、曲:中田喜直/さくら横丁
富山県民謡、曲:間宮芳雄/こきりこ
詩:三木露風、曲:山田耕筰、編:谷篤/赤とんぼ
詩:高野辰之、曲:岡野貞一、編:谷篤/故郷
アイルランド民謡、訳・編:谷篤/私が林檎の花なら〜ロンデンデリーの歌〜
詩:J.ジャネス、曲:モンボウ/君の上にはただ花ばかり
ブラームス/「子供の不思議な角笛」より「子守歌」
詩:D.B.ヘイワード、曲:ガーシュウィン/サマータイム
詩:V.ユゴー、曲:グノー/セレナード
(アンコール:詩:谷川俊太郎、曲:谷川賢作/夜はやさしい〜ひとりで寝るのがこわい子のための子守歌)
(アンコール:シューマン/トロイメライ)
コメント:
 前半は田中幸治さんの独奏、後半は谷潤子さんの歌に田中さんが伴奏というスタイル。お二人は芸大在学中に試験の伴奏をした仲ということで、数年前再会してだいしホールでの朗読の会があり、今回の共演につながったという。谷さんが、「田中君」と呼ぶのがいかにも学生時代の仲間といった感じである。曲は日本の歌曲や海外の有名曲だが、ピアノ伴奏のアレンジが独特でなかなか興味深かった。さすが田中幸治さん、たんなる伴奏では終わりません。 故郷
料金:全席自由2500円

2011年8月21日(日)(2:00pm)
第34回新潟県少年少女合唱団合同演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
○アルカディア少年少女合唱団(見附市)
 訳詩:堀内敬三、作曲:フリース、編曲:野田暉行/モーツァルトの小守歌 ほか
○長岡少年少女合唱団(長岡市)
 作詞:くどうなおこ、作曲:瑞慶覧尚子/合唱曲集「ぎんいろじかん」より ほか
○新潟市ジュニア合唱団(新潟市)
 オルバーン/ミサ曲第9番より
 作詞:阪田寛夫、作曲:山本直純/夕日が背中をおしてくる
○合同演奏
 作詞:ヒビキ・トシヤ、作編曲:宮川彬良/合唱と管弦楽のための組曲「少年の時計」より
※管弦楽:新潟市ジュニアオーケストラ
入場無料
コメント:
 児童合唱3団体の合同演奏会は、以前は参加団体ももっと多かったのが現在では3団体のみになったという。実力うんぬんよりも一緒に歌う楽しさを感じさせてくれる良質のコンサートであった。特に長岡は小学校1年生から所属できるということで、小さい子どもたちも交えて、しかしちゃんと歌えているのはさすがである。観客が少なかったのがとても残念。素敵なコンサートなのでもっと沢山の観客に聞いてもらいたいものである。
2011年7月23日(土)(2:00pm開演)(4:00pm終演)
新国立劇場オペラ研修所
オペラ試演会「嘘・芝居・真実」
会場:新国立劇場小劇場
指揮:天沼祐子
演出:ローナ・マーシャル
○ドニゼッティ「愛の妙薬」第1幕第2番より
ピアノ:高田恵子
アディーナ:吉田和夏、ネモリーノ:日浦眞矩、ベルコーレ:村松恒矢
○ドニゼッティ「ドン・パスクァーレ」第3幕第2場・第4場より
ピアノ:高田絢子
ノリーナ:上田真野子、ドン・パスクァーレ:後藤春馬、マラテスタ:西村圭市
○ヴェルディ「ルイザ・ミラー」第3幕最終場
ピアノ:星和代
ルイザ:立川清子、ロドルフォ:伊藤達人、ミラー:山田大智
(休憩15分)
○ヴォルフ・フェラーリ「スザンナの秘密」全曲
ピアノ:石野真穂
伯爵ジル:高橋洋介、スザンナ:柴田紗貴子、サンテ(黙役):後藤春馬
料金:2000円
コメント:
前半はオムニバス形式でドニゼッティの「愛の妙薬」、「ドン・パスクァーレ」、ヴェルディ「ルイザ・ミラー」からの抜粋。後半はヴォルフ・フェラーリの「スザンナの秘密」を全曲。この「スザンナの秘密」というのは、家中で誰もタバコを吸わないのになぜか部屋の中にタバコのにおい。さては新妻スザンナめ、喫煙者の男と浮気をしているのでは、と夫が疑って・・・という内容。私はタバコを吸いませんが昨今の禁煙の広がりをお嘆きの愛煙家にとっては胸のすくような内容で、この企画を考えたひともきっと愛煙家なんだろうな、って思いたが。出演者は流石にいずれも中々の美声で、楽しめた。
2011年7月23日(土)(4:00pm開演)(6:00pm終演)
劇団銅鑼公演No.39
「センポ・スギハァラ 再び夏へ」
会場:早稲田大学大熊記念講堂
1.講演「虚構から事実へ 再び事実から虚構へ」(劇作・演出家 平石耕一)(30分)
2.劇団銅鑼公演「センポ・スギハァラ 再び夏へ」(1時間45分)
作・演出:平石耕一
美術:内山勉、照明:横田元一郎、効果:中嶋直勝、音楽:寺田鉄生、衣装:山田靖子、舞台監督:中杉雄一、宣伝美術:山口拓三、製作:小関直人
出演:佐藤文雄(ヤコブ)/横手寿男(セガロ)/館野元彦(杉原千畝)/鈴木啓司(ヨセフ)/栗木純(エリエッタ)/中村真由美(杉原幸子)/田中久也【劇団昴】(藤島敬介)
入場無料
コメント:
 早稲田大学で元リトアニア日本領事代理・杉原千畝の芝居があるということで出かけていった。このような講演と公演が無料で見られるなんて、とってもありがたいことである。まずはこの作品の作者である平石耕一氏の講演。1992年に初演された「センポ・スギハァラ」は当時ほとんど知られていなかった杉原千畝にスポットライトを当てたほぼ最初の作品であった。初演当時は事実がわからないため、想像で描いていたが、その後徐々に事実が発見されるたびに改訂を続けていたが、作品自体が「杉原千畝伝」になってしまい、それは過去を描いているだけに終わってしまうという作者の考えにより、今回新しくドイツからやってきた医学生「藤島」というキャラクターを創作しその視点から物語を描くことにより、脱・杉原千畝伝を図ったということである。
 作者自身が舞台上演の前に作品を語るというのは、諸刃の剣ではある。作品の理解を助けることにもなるが、観客が作品から自由に思考をめぐらす余地を制限してしまうことにもなるからだ。今日、杉原千畝の行った行為自体についてはかなり広く知れ渡っていることから、そこに本国の指示に逆らってビザを発給すべきかどうかという主人公の葛藤がこの作品のテーマとなっているわけだけれども、ユダヤ人が、「どうして本国になど照会するのだろう」という疑問こそが、とても日本人的な感じがする。いずれにしろ、生の俳優の息づかいを感じつつ舞台を見るというのはとてもエキサイティングな体験であるのは間違いない。
2011年7月17日(日)(5:00pm開演)(7:04pm終演)
東京交響楽団第66回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:ユベール・スダーン
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
ヴィオラ:西村眞紀
曲目:
モーツァルト/交響曲第25番 ト短調K.183
(コンサートマスター:グレヴ・ニキティン)
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調K.364
(コンサートマスター:高木和広)
(休憩20分)
シェーンベルク/浄夜 作品4(弦楽合奏版)
(コンサートマスター:ライナー・キュッヒル)
コメント:
 この日は新潟ジャズストリートで街中ジャズばかりでなく、いろいろなジャンルの音楽が演奏されていました。私はカントリーミュージックに始まり、ラテン(キューバ)、山下達郎のコピーバンド、フラメンコギターと梯子して、りゅーとぴあにたどり着き、敬和学園高校のビッグバンドジャズまで聴いてから東京定期やってまいりました。
 今回の東響定期はまずモーツァルトの交響曲第25番。そう、映画「アマデウス」の音楽ですね。やっぱり東響のノン・ビブラートとやらで聴くモーツァルトはちょっと違和感があります。聴きなれている曲ほどそう感じますね。いい悪いの問題ではないのですが。
 二曲目はヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲。コンマスはグレブ・ニキティンさんだったのですが、ヴァイオリンの設営変更の時に第1ヴァイオリン最前列の椅子を入れ替えたのでおや、っと思ったら、高木和広さんがこんどはコンマスの席に。ソリストはウィーンフィルのコンマス、ライナー・キュッヒルさんと東響の西村眞紀さん。アンコールは第二楽章の2人のソロの部分から最後はオーケストラも参加。そしてまたまた熱烈な拍手に応えて、今度は第三楽章を指揮者なしの形でまるまるとやってくれました。ひとつの曲を二度楽しめるという趣向でした。
 休憩後はシェーンベルクの浄夜。今度はライナー・キュッヒルさんがコンマスとして登場。西村さんもヴィオラの最前列に。演奏が始まるとどうもビオラの様子がおかしい。12人のヴィオラ奏者が縦に二列に並んでいるのだがそれぞれ一人ずつ譜面台を持ち、別々のフレーズを弾いている。そう、縦の列で第1ヴィオラと第2ヴィオラに別れ、第1ヴィオラは第1ヴァイオリンと対応するフレーズの弾く旋律担当というわけだ。こういうオーケストラの構成の変化などがよくわかるのが3階サイドの席の魅力である。普段と違った役を振り分けられる楽器は苦労もあるけれどもそれだけにやりがいがあるのではないだろうか。演奏終了の拍手がちょっと早すぎた感はあったけれども中々興味深い演奏会でした。
2011年7月10日(日)(11:00am開演)(1:00終演)
水戸室内管弦楽団 第82回定期演奏会
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
ピアノ独奏:小菅優
曲目:
バッハ/管弦楽組曲第1番 ハ長調BWV.1066
ハイドン/ピアノ協奏曲 ニ長調Hob.XVIII-11
(休憩20分)
シューベルト/交響曲第5番 変ロ長調D.485
(アンコール:モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番より第2楽章)
料金:B席4000円
 震災の被害は茨城県にも及んでおり、水戸芸術館も長期の休館となっていたという。今回の水戸室内管弦楽団演奏会が復活の催しとなる。この日は午前11時から水戸で演奏会を行った後、東京サントリーホールで夜7時からチャリティー公演というダブルヘッダー公演。前日の夜も水戸芸術館で演奏しているわけで、これは大変な負担だと思うが、演奏家にとっては演奏できること自体が喜びであるとのこと。今回の演奏会は指揮者を置かない形式で、調和のとれた素晴らしい演奏を披露してくれた。ピアノの小菅さんもアンコールでモーツァルトの協奏曲を演奏。メンバーの中には新潟でおなじみの井上静香さんも参加しており、質の高い演奏に大満足。東北地方の被害が大きくとりあげられているが、この日の移動中にもあちこちで屋根の修復がまだ終わっていない建物も多く見られたし、宿泊したホテルでも、高層階のテレビがみんな落ちてしまって被害を受けたという話も聞いた。そんな中での演奏会なので感激もひとしおであった。
2011年7月9日(土)(2:00pm開演)(4:05終演)
フレッシュ名曲コンサート
会場:立川氏市民会館(アミューたちかわ)大ホール
指揮:飯森範親
ヴァイオリン:二瓶真悠
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:グレヴ・ニキティン
曲目:
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調作品35
チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調作品74「悲愴」 料金:B席1500円
コメント:
 フレッシュ名曲コンサートというのは東京文化会館が都内の区市町村と共済して各地のホールで演奏会を開いている催しだそうで、月に3〜4公演が行われている。なかなかすごいことだと思う。今日はいつもの飯森マエストロ&東京交響楽団を別のホールで聴いてみようという魂胆である。アミューたちかわは昭和40年代の建物といった感じ。音響はあまり良くないが、席が二階の後ろのほうなのでそれなりに聞ける。まずはルスランとリュドミラ。これは飯森さんの十八番らしく、山賀交響楽団でも演奏していた。続いてチャイコン、演奏は二瓶真悠さん。福島県出身で現在芸大2年生在学中ということである。演奏はかなりしっかり弾けている。最近の若い人はチャイコンなんか軽々弾いてしまうんだねえ。そしてクライマックスは「悲愴」。やっぱり飯森さんの演奏はいいなあ、と素直に思える演奏でした。アンコールはやらなかったのだけれども、わざわざマエストロが出てきて、この曲のあとにアンコールはふさわしくないのでやりません、と告げる。そんなこと言わなくてもいいのにと思うけれどもそのへんが飯森さんらしいのである。唯一困ったのが前の席のオバサマが始終身を乗り出していて視界をさえぎるやら、ブラボーは叫ぶやらだったのはいただけなかった。
2011年7月1日(金)(7:00pm開演)(9:00終演)
りゅーとぴあ専属アーティストによる特別公演
金森穣&山本真希 震災復興支援公演
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館大ホール
企画・構成:金森穣
<第1部>
◇バッハ/「幻想曲」BWV.572(パイプオルガン:山本真希)
◇APRICOT作品「スーホの白い馬」より抜粋
 企画・脚本:笹部博司、演出:戸中井三太、振付:内堀照子、作曲:野瀬珠美、歌唱指導:西潟明美、美術・衣装プラン:後藤信子、出演:APRICOT(りゅーとぴあ演劇スタジオ キッズ・コース)
(休憩10分)
<第2部>
◇詩朗読 谷川俊太郎/「あい」(朗読:山賀晴代)
◇バッハ/「われら悩みの極みにありて」BWV.641(パイプオルガン:山本真希)
◇Noism1作品「Under the marron tree」
 演出振付:金森穣、衣装:金森愛、出演:井関佐和子、音楽:マーラー/「交響曲第5番 嬰ハ短調第4楽章アダージェット」
◇L.ボエルマン/「ノートルダムへの祈り」(パイプオルガン:山本真希)
(休憩10分)
<第3部>
◇Noism2 作品「火の鳥」
 演出振付:金森穣、衣装:中嶋佑一、出演:Noism2、火の鳥:堀川美樹、少年:亀井彩加 音楽:ストラヴィンスキー/組曲「火の鳥」
◇J.アラン/「リタニー AWV,100」(パイプオルガン:山本真希)
入場無料(チャリティー)
コメント:
 震災チャリティのため、りゅーとぴあの専属オルガニスト山本真希さんと、Noism1、研修生であるNosm2、演劇プロジェクトAPRICOTなどが合同で公演を行うプログラム。ある意味、予告編的なプログラム。それぞれ面白かったが、やはりNoism1の井関佐和子さんの肉体表現がすごい。運ばれてきたテーブルの裏にひそかに張り付いていて突然テーブルの下から登場するというのもびっくり。愛する人を失った悲しみを切々と踊る姿が印象的だった。
2011年6月26日(日)(2:00pm開演)(3:55終演)
シティブラス越後第17回定期演奏会〜Q〜
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館大ホール
指揮:佐藤英志
第1部
吉俣良(渡部哲哉:編)/江〜姫たちの戦国〜
リード/アルメニアン・ダンス パート1
リード/アルメニアン・ダンス パート2
 「農民の訴え」「結婚の舞曲」「ロリの歌」
(休憩15分)
第2部
池頼広(福田洋介:編)/相棒 オープニングテーマ
星出尚志:編/時代劇絵巻(水戸黄門、銭形平次、大江戸捜査網、大岡越前、暴れん坊将軍)
近藤浩治(星出尚志:編)/スーパーマリオブラザーズ
ジョー・ガーランド(岩井直溥:編)/イン・ザ・ムード
森正明(小島里美:編)/また君に恋してる
三浦秀秋:編/嵐メドレー
(アンコール:BOUNCEBACK/会いたかった)
(アンコール:故郷)
料金:当日800円
 リードのアルメニアン・ダンスはなかなかの迫力でよかった。しかし、吹奏楽のコンサートって基本は学芸会なんでしょうか。ちょっと寒い演出がなければいいんだけどなあ。
2011年6月19日(日)(2:30pm開演)(4:10終演)
林峰男チェロリサイタル
会場:豊田市能楽堂
曲目:
黛敏郎/BUNRAKU(文楽)〜チェロ独奏のための
カサド/無伴奏チェロ組曲
コダーイ/無伴奏ソナタ
(アンコール:バッハ/無伴奏チェロ組曲5番よりサラバンド)
料金:脇正面当日4000円
 サッカー観戦のために豊田市を訪れたので、ついでにリサイタルを鑑賞した。名鉄豊田市駅前に図書館とコンサートホールの入ったビルがあり、その6階が能楽堂になっている。この能楽堂はちょうどりゅーとぴあの能楽堂のような感じだが、りゅーとぴあはホワイエはあくまでも洋式。一方豊田市はホワイエも和風、トイレも和風のイメージで統一されている。 観客は半分ほどだが、こういう難しいプログラムなのに、けっこう小学生も家族連れで来ていてびっくり。演奏者の林峰男さんは桐朋学園で齋藤秀雄氏に師事、ジュネーブ音楽院を第1位で卒業され、現在もスイスを本拠地として活躍されている方だという。今回は能楽堂ということもあって紋付袴の和装で登場。すばらしい演奏だった。
豊田市ではチェロの演奏会がさかんなようだ。8月にもチェロの森というコンサートが予定されていたようだが、夏場の電力不足のため自動車会社の休日シフトが予定されていることから延期となった様子。とにかくこの町は企業城下町。この建物の2階から5階は全部図書館になっているし、ワールドカップ開催地の選考から漏れたにもかかわらず、豊田スタジアムを建設したりと、町全体が企業の福利厚生施設みたいな感じだった。
2011年5月29日(日)(3:00pm開演)(4:32終演)
NHK交響楽団第1703回定期演奏会
会場:NHKホール
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ(Vladimir Ashkenazy)
コンサートマスター:堀正文
管弦楽:NHK交響楽団
曲目:
R.シュトラウス/変容
(休憩15分)
ブラームス/交響曲第4番 ホ短調作品98
(料金:E自由=1500円)
コメント:
 久々のN響定演である。指揮は桂冠指揮者のアシュケナージ。まずはR.シュトラウスの変容。変容というタイトルとは違って、同じようなフレーズが延々繰り返される曲。決して美しくないわけではないけれども、ついつい眠りに誘われてしまう。変容とはナチス政権下で生きるために妥協を重ねざるを得ない自身のことだったのかもしれない。
 ブラームスの第4交響曲は非常によかった。やっぱり知っている曲のほうがちゃんと聴けるなあ。
2011年5月22日(日)(5:00pm開演)(7:15終演)
東京交響楽団第65回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:シュテファン・アントン・レック(Stefan Anton Reck)
ヴァイオリン:シュロモ・ミンツ(Shlomo Mintz)
コンサートマスター:グレブ・ニキティン(Gleb Nikitin)
管弦楽:東京交響楽団
曲目:
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216
(アンコール:バッハ/無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番「ガボット」)
マーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調
コメント:
 先週の山響に続き、ミンツさんの演奏を聴く。この日のモーツァルトも絶品。派手な動きは全く無いが、ひとつひとつの音を大事に、心を込めて弾いているという印象。東響は6型なのでほとんどアンサンブルといった感じ。こんなモーツァルトが聞きたかった、という最良のモーツァルト。これは今までで最も素晴らしいモーツァルトだった。
 前菜がすばらしくて、後半はマーラーの第5交響曲。これもすばらしいメイン・ディッシュ。今度は16型。ステージの上は100人近いオーケストラで犇いている。そして例のアダージェットは、超ピアニッシモからスタート。非常にデリケートな場面だが、美しいだけではなく、ヴァイオリンからヴィオラにメロディーが受け渡されたり、より効果的に音量を調節しているというマーラーのオーケストレーションが非常によくわかった。最後の最後も消え入るように終わり、眠りにつく。そしてその眠りを覚ますのが第5楽章冒頭のトランペットというわけである。こんな素晴らしい演奏だが、3階席には空席も目立った。とても残念である。
2011年5月21日(土)(14:30pm開演)(16:55pm終演)
京都市交響楽団第546回定期演奏会
会場:京都コンサートホール・大ホール
ヴァイオリン:ゲザ・ホッス=レゴツキ(Geza Hosszu-Legocky)
指揮:広上淳一(常任指揮者)
コンサートマスター:渡邊穣
曲目:
尾高惇忠/オーケストラのための「肖像」
グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲 イ短調作品82
(アンコール:ゲザ編/パガニーニの主題による変奏)
(休憩20分)
ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調作品27
料金:B席3500円(3階C5列1番)
コメント:
サッカーの試合を見に大阪にいくついでに、京都市交響楽団を会を聴く。指揮は常任指揮者の広上淳一、ヴァイオリンはゲザ・ホッス=レゴツキ。 実は尾高氏の曲を初演したのは京響(指揮は弟の尾高忠明)で、その時もラフマニノフの交響曲だったという。これは広上氏は全く知らなかったという。指揮者によるプレトークには作曲者自信も登壇して会話に加わる。京響は毎月定期演奏会をやっているらしくて、料金もS席4500円、学生は2000円ということで大変な盛況。ラフマニノフは最近はノーカットの演奏なのでゆうに1時間かかる。2時半始まりで終演は4時55分の熱演。どことなく醒めた印象のある京都人もブラボーの嵐だった。
ところで会場の京都コンサートホールはシューボックス型とはいえ、バルコニー席も沢山あったりしてなんだか不思議なホール。私は3階の一番後ろかつ端の席だったが、ここはさほど音はよくなかった。
2011年5月15日(日)(16:00pm開演)(17:52pm終演)
山形交響楽団庄内定期演奏会 第13回酒田公演
会場:酒田市民会館・希望ホール
ヴァイオリン:シュロモ・ミンツ
指揮:飯森範親
曲目:
ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より「だったんの娘達の踊り・だったん人の踊り」
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調作品19
(アンコール:バッハ/無伴奏パルティータ第3番「プレリュード」)
(休憩15分)
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ストラヴィンスキー/3楽章の交響曲
料金:A席4500円(1階9列27番)
※開演前の室内楽(ホワイエ)
 エルガー/弦楽セレナードより第1楽章
 グリーグ/過ぎし春
 チャイコフスキー/弦楽セレナードより第2楽章
 いずみたく/見上げてごらん夜の星を
コメント:
山形交響楽団について書かれた「マエストロ、それは、ムリですよ・・・」を読んで、無性に山形交響楽団を聴きたくなった。するとなんということ、都合よく山形と酒田で定期演奏会があるではないか!と早速チケットを購入して酒田に向かった。
 会場の酒田市民会館(希望ホール)は1200席ほどの、オーチャードホールに似たシューボックスタイプのホール。1階席だけなら800席ほどの中ホールとして使えるし、別に平土間式で椅子を並べれば150席ほどになる小ホールと、かなり充実したホールである。
 15:15pmに開場すると5分後にはホワイエでロビーコンサートが催される。NHKホールのように観客が突進していくようなことはなく、皆さん遠慮勝ちなので悠々とベンチに腰掛けることができた。室内楽のメンバーを見てびっくり。東京交響楽団のコンマスでもあり、山形交響楽団特別首席コンサートマスターのおなじみ、高木和広さんをはじめ、コンマス犬伏亜里など弦各パートの首席総勢9名でのアンサンブル。高木さんのすぐ後ろに座っていたので演奏の様子を至近距離で堪能させてもらった。
 そのロビーコンサートが15:40に終わると15:45にはベルが鳴り、プレトークのご案内。マエストロ登場にてプレトーク開始である。前日と前々日には山形テルサで公演しているわけで、3日連続でプレトークというのは大変なことだと思う。新潟の東響定期のプレトークでは、なんとなくざわざわした感じだけれども、ここではもうコンサートの一部として定着している印象。その証拠(?)にプレトークの終了は開演時間を数分すぎるところまで行われていた。
 さて、今日のヴァイオリン・ソロはシュロモ・ミンツ氏。飯森氏との接点は共通の友人である台湾人の女性の紹介ということだが、ミンツ氏はプロコフィエフの協奏曲第1番をとても「ファジー」な作品だと言っているそうだ。そのとおり、非常にソフトで繊細な演奏で、今まで聞いたどの演奏者とも違っていたのはびっくり。アンコールにバッハのプレリュードも聞けて、素晴らしい演奏だった。迂闊にもよく調べもしないでチケットを買ったのだが、来週の東響定期のソリストもミンツ氏。こちらのモーツァルトも楽しみである。
 後半の「ルスランとリュドミラ」は超高速の演奏だったが、これはちょっとやりすぎだった感もあり。そしてストラヴィンスキーの3楽章の交響曲は初めて聴く曲。めったに演奏されないのはやはりかなり演奏が難しいということもあるのだろう。でも一つ一つの楽章が変化に富んでいてストラヴィンスキーらしい良い曲だった。これもマエストロが課した山響への試練なのだろう。
 プレトークをやって指揮をして、それだけでも大変なのに、なんと終演後に交流会までやってくれるとは。マエストロがいろいろ質疑応答に応えてくれるのだ。プロコフィエフの終わった後に、ミンツ氏となにか笑って話していたのは何?という質問に、「3回連続のコンサートで前日まで無事に終わったので今日はなにか起こるかもしれないから気をつけよう、と話していたのですが、プロコフィエフの楽譜が順番どおりになっておらず、演奏中に直すわけにも行かず、仕方が無く暗譜でやりました。それをミンツ氏に話して、やっぱり何かおこったねと言い合っていたのです」ということでした。そして記念に山響のCDを一枚買って、サインをしてもらいました。(そう、サイン会までしているのです。本当にすごい。)
 山形の観光大使にも任命されているマエストロ、飯森範親氏。大地震の時にはちょうど鶴岡市での山響定期のゲネプロ中だったとか。J1モンテディオ山形の小林監督とは飲み友達だとか、いろいろな話をされていたが、とにかく山形交響楽団は素晴らしい音楽監督を持っていると思う。こんなに市民と身近なオーケストラは他にはないのではないか。そんな中、着実に力をつけてきている山形交響楽団。来年は創立60周年なので、今から秘策を練っているそうです。皆様も機会があれば是非山形交響楽団を聞いてみてください。
2011年5月8日(日)(17:45pm開演)(18:35pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
仙台フィルハーモニー管弦楽団
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館コンサートホール
ピアノ:仲道育代
指揮:井上道義
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
曲目:
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調作品73「皇帝」
料金:2000円(2階C5列36番)
コメント:
 ラ・フォル・ジュルネの最後を飾るのは、華麗なる「皇帝」コンチェルト。金曜と同様にタキシードではなく、セビロ姿の団員たち。ソリスト仲道育代さんは白いドレス姿で登場。そしてのっけのカデンツァ。決まった!この日の仲道さんはひとつひとつの音を大切にして思いを込めて弾いていた。しみじみといい演奏でした。
2011年5月8日(日)(16:30pm開演)(17:13pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
迫昭嘉
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館劇場
ピアノ:迫昭嘉
曲目:
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第28番 イ長調作品101
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調作品109
料金:1500円(1階BL列4番)
コメント:
この前のプログラムが「月光」などポピュラーな曲だったが、このプログラムは前日まで曲目が発表されていなかった。そのせいか客席は5分の入り。仲道郁代さんのコンサートホールでの「熱情」「悲愴」のプログラムを聴くと、3大ピアノ・ソナタが聴けるという構成なわけだけれども、私はわざとその王道を外してみた。でもこの迫さんのコンサートもなかなか良かった。
2011年5月8日(日)(15:15pm開演)(16:05pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
プラジャーク弦楽四重奏団
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館能楽堂
管弦楽:プラジャーク弦楽四重奏団
曲目:
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132
料金:1500円(中正面8列15番)
コメント:
 続けて能楽堂はイザイ弦楽四重奏団がキャンセルで、代わってプラジャーク弦楽四重奏団が登場。パリの大道芸人か、ウィーンのホイリゲ(居酒屋)の流しのヴァイオリン弾きといった風情で、非常に軽やかな演奏。お祭りらしくていいですね。
2011年5月8日(日)(12:45pm開演)(13:30pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
若松夏美、高田あずみ、鈴木秀美
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館能楽堂
ヴァイオリン:若松夏美、ヴィオラ:高田あずみ、チェロ:鈴木秀美
曲目:
シューベルト/弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D.471
ベートーヴェン/弦楽三重奏曲 ト長調作品9−1
料金:1500円(中正面3列10番)
コメント:
 お次は能楽堂で聞く、弦楽三重奏。しかもバッハ・コレギウム・ジャパンなどで活躍されている世界的古楽演奏家による演奏だ。震災でキャンセルとなったリチェルカーレ・コンソートから差し換わったもの。能楽堂という舞台設定とあって、贅沢なひとときであった。
2011年5月8日(日)(11:30am開演)(12:20pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
成嶋志保
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館劇場
ピアノ:成嶋志保
曲目:
ベートーヴェン/ロンド ハ長調作品51−1
ベートーヴェン(リスト編)/交響曲第7番 イ長調作品92(ピアノ版)
(アンコール:リスト/「巡礼の年第3年」より「エステ荘の噴水」)
料金:1500円(1階9列1番)
 土曜日はサッカーを観に大宮にいっていたので、今日は沢山聴こうと意気込んでいたのだが、りゅーとぴあ近辺の駐車場が朝から満タンで停められず、結局朝一のコンサートには間に合わず。とりえあず成嶋さんのピアノでスタート。このプログラムを選んだのは交響曲のピアノ版というものを聴いてみたかったから。グールドの田園とかはCDで聴いたことはあるけれども、生演奏は始めて。オーケストラを簡単に呼べない時代にはこういう管弦楽曲のピアノアレンジが流行したものだそうです。成嶋さんの演奏もよかったです。
2011年5月6日(金)(8:15pm開演)(9:08pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
ダン・タイ・ソン+仙台フィル
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館コンサートホール
ピアノ:ダン・タイ・ソン
指揮:井上道義
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
曲目:
ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」序曲作品72b
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番 ト長調作品58
(アンコール:ショパン/ノクターン第20番 遺作(ピアノ独奏))
料金:2000円(2階D6列5番)
コメント:
 もともとこのプログラムはアンヌ・ケフェレックのピアノとヴェルテンベルク管弦楽団だったのが変更となり、ダン・タイ・ソンと仙台フィルによる演奏となった。ケフェレックは来日しているけれども鳥栖の会場の方へ回ったらしい。ともあれ、仙台フィルがラ・フォル・ジュルネ新潟に登場したことによってこの演奏会の性格は大きく変わったと言える。開演時に指揮者の井上道義氏が「ドイツの楽団が来られなくなったので、仙台が来ました!」と語り、万雷の拍手を受けていた。本人や身内に大震災の被災者をかかえる仙台フィルがこうして元気な姿を見せることこそが復興支援と言える。そしてダン・タイ・ソンの登場は当然そうした気持ちの表れだ。アンコールの前に「大震災で亡くなられた日本の方々のためにショパンのノクターンを演奏します」と日本語で話してくれた。とにかく絶妙の組み合わせであり、今回のラ・フォル・ジュルネ新潟を象徴する演奏となった。仙台フィルの演奏は今ここで演奏できることの喜びに満ちていたし、ダン・タイ・ソンのピアノはこの上も無く美しい。公演はまだまだチケットが残っているようなので、一人でも多くの方に聴いて欲しいと思う。
2011年5月6日(金)(6:30pm開演)(6:25pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011
オリヴィエ・シャルリエ+エマニュエル・シュトロッセ
会場:りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館劇場
ヴァイオリン:オリヴィエ・シャルリエ
ピアノ:エマジュエル・シュトロッセ
曲目:
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調作品24「春」
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調作品30−2
料金:1500円
コメント:
 いよいよ本公演開催。口開けにベートーヴェンの「春」を聞く。ん、2日前に聴いたばっかりですが。でも名手シャルリエの演奏を聞きたかったんです。こんな演奏が至近距離(前から4列目)で聴けるというのもこの催しのいい所です。演奏会をいくつも聴くとお金はかかるんですが、それだけの値打ちのあるコンサートであることは間違いない。
2011年5月5日(木祝)(6:15pm開演)(6:45pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011エリアイベント
第1回新潟クラシックストリート「山田美子」
会場:コーヒーショップ器(新潟市中央区営所通1)
ピアノ:山田美子
曲目:
ベートーヴェン/アンダンテ・ファボリ Woo.57
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第8番作品13「悲愴」
シューマン/幻想小曲集作品12−2「飛翔」
料金:1日フリーパス1000円
コメント:
 これでベートーヴェンの3大ピアノソナタを全部聴くことが出来ました。なるほど、そういうプログラムだったのかと、後になって気づいた次第、というか演奏会場に行って初めて演奏曲がわかったもので。山田さんは演奏の前に曲の詳しい説明をされたのが良かった。ベートーヴェンの曲は演奏するのはそれほど難しくないのだが、どの曲も1箇所だけ難しいところがあるんだそうです。ショパンなどは最初から最後まで難しいのだけれども。ベートーヴェンの悲愴は中学生ぐらいでも弾ける曲なのだけれども、曲想が楽章によってがらっと変わるのが難しそうです。ただ、山田さんは留学したドイツで先生から1曲全体に貫かれているテーマを感じて弾かなければ駄目だ、と言われたそうです。ただし、演奏はやっぱり荒っぽい感じを受けました。アンコールで弾いたシューマンは適度に力が抜けた感じだったのですが、やはりベートーヴェンというのは力が入ってしまう曲なんでしょうね。演奏会はあと1公演残っていましたが、さすがにおなかも減ってきたので失礼してしまいました。
2011年5月5日(木祝)(5:00pm開演)(5:30pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011エリアイベント
第1回新潟クラシックストリート「浅利守宏、田中幸治」
会場:コーヒーショップ器(新潟市中央区営所通1)
フルート:浅利守利、ピアノ:田中幸治
曲目:
ダマーズ/演奏会用ソナタ
モーツァルト/ロンド K.Anh.184
ベートーヴェン/ト調のメヌエット
オーバー・ザ・レインボー
星に願いを
料金:1日フリーパス1000円
コメント:
 この日の白眉はなんといってもこのコンサート。ダマーズのソナタは意外と良い曲だったし、浅利さんのフルート、田中さんのピアノも文句なしです。同じピアノでも人によって音が違うと感じました。
2011年5月5日(木祝)(3:45pm開演)(4:15pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011エリアイベント
第1回新潟クラシックストリート「洞口圭、洞口麻耶」
会場:コーヒーショップ器(新潟市中央区営所通1)
テノール:洞口圭、ピアノ:洞口麻耶
曲目:
スカルラッティ/ガンジス川から日は昇り
ヘンデル/私を泣かせて下さい
ヘンデル/オンブラ・マイフ
シューベルト/楽に寄す
ベートーヴェン/君を愛す
ベートーヴェン/アデライーデ
ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女(ピアノ・ソロ)
ドニゼッティ/ひとつぶの涙
カンツォーネ/忘れな草
料金:1日フリーパス1000円
コメント:
 テノールの洞口圭さんはイタリア歌曲が得意で、ドイツ・リートはあまり得意でないといいつつ、ヘンデルやベートーヴェンを歌ったが、ちょっとのどの状態が思わしくない様子。高い声を無理にだそうとするので、かなり乱暴な印象を受けてしまう。最後のほうになってようやく調子が出てきたのか、得意の曲だったのか、ドニゼッティや忘れな草はだいぶ良くなっていました。
2011年5月5日(木祝)(2:30pm開演)(3:00pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011エリアイベント
第1回新潟クラシックストリート「長田佳奈子」
会場:コーヒーショップ器(新潟市中央区営所通1)
ピアノ:長田佳奈子
曲目:
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27「月光」
ベートーヴェン/エリーゼのために
湯山昭/エリーゼからの手紙
料金:1日フリーパス1000円
コメント:
 ベートーヴェンのピアノソナタはイメージとして力強く、ということが強すぎるのだろうか。ちょっと力が入りすぎているようにも感じる。ことにホールではなく、喫茶店という狭い空間では、力強さよりも荒っぽさが強く出てしまうのかもしれない。
2011年5月5日(木祝)(1:10pm開演)(1:40pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011エリアイベント
第1回新潟クラシックストリート「トリオ・ベルガルモ」
会場:コーヒーショップ器(新潟市中央区営所通1)
ヴァイオリン:庄司愛、チェロ:渋谷陽子、ピアノ:石井朋子
曲目:
ルビンシュタイン/メロディ
ベートーベン/ピアノソナタ8番「悲愴」より第2楽章
ラカジェ/アマポーラ
アイルランド民謡/ロンドンデリー
ラヴェル/ボレロ
いずみたく/見上げてごらん夜の星を
料金:1日フリーパス1000円
コメント:
 トリオ・ベルガルモはさすがに人気が高くて会場に入りきれないほどの聴衆が集まった。ラ・フォル・ジュルネのテーマのベートーヴェンは1曲だけで、あとは名曲集といったところ。息の合った演奏で楽しめました。
2011年5月5日(木祝)(12:00pm開演)(12:30pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011エリアイベント
第1回新潟クラシックストリート「今成真理子」
会場:コーヒーショップ器(新潟市中央区営所通1)
ピアノ:今成真理子
曲目:
ベートーヴェン/ピアノソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」
ショパン/ノクターン
料金:1日フリーパス1000円
コメント:
 新潟ではおなじみのジャズストリートのクラシック版がラ・フォル・ジュルネのエリアイベントとして開催された。市内中心部の17会場で90のミニコンサートが行われるというもの。といっても時間の関係で実際に聞けるのは最大6〜7公演でしかないわけで、何を聞くか選択に頭を悩ませることとなる。あまりあちこち動くのは大変なので、以前聞いて良い印象を持っている今成さんのピアノや新潟を代表するプレーヤーである3人によるピアノトリオ、トリオ・ベルガルモ、それに田中幸治さんのピアノも聴けるということでコーヒーショップ器に腰を落ち着けることにする。最初は今成さんの「熱情」でスタート。いい演奏だと思うけれども、アンコールに弾いたショパンの方が、より弾きやすそうでした。
2011年5月4日(水祝)(3:30pm開演)(4:15pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011プレ公演
枝並千花+長尾洋史
会場:新潟市北区文化会館
ヴァイオリン:枝並千花
ピアノ:長尾洋史
曲目:
エルガー/愛のあいさつ
マスネ/タイスの瞑想曲
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
フォーレ/夢のあとに
ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調作品24「春」
(アンコール:モンティ/チャールダーシュ)
料金:全席自由1000円
コメント:
 1番目の歌曲に引き続き第2の公演が行われる前に、ロビーではアマチュアの北区フィルハーモニー管弦楽団による無料ロビーコンサートが行われた。曲目はハイドンのディヴェルティメント(木管五重奏版)、ベートーベン交響曲第5番第1楽章(金管三重奏版)、第6番田園第1楽章の3曲。前の公演を聴いたほとんどの人がこのロビーコンサートを経て第2の公演も聴いた様子。枝並さんはデビュー当時から聴いてはいたが、今は東京交響楽団を退団してソロ活動に入られたようです。スケールの大きな演奏家になってもらいたいと思います。
2011年5月4日(水祝)(2:00pm開演)(2:40pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011プレ公演
鈴木純子+田中梢
会場:新潟市北区文化会館
ソプラノ:鈴木純子
ピアノ:田中梢
曲目:
シューベルト/ます D.550
シューベルト/セレナーデ
シューベルト/魔王 D.328
ベートーヴェン/きみを愛す(優しき愛)WoO.123
ベートーヴェン/ありえっ田「口づけ」作品128
ベートーヴェン/6つの歌作品75より第3番ゲーテの「ファウスト」より蚤の歌
(アンコール:シューベルト/野ばら)
料金:全席自由1000円
コメント:
 ラ・フォル・ジュルネ新潟プレ公演、今日は北区文化会館です。この聞きなれないホールは昨年の春にオープンしたそうで、ホールは549人収容の立派なものです。本番公演は演奏のみですが、プレ公演ということで歌手みずから曲目紹介つき。なかなか本番へのムードが高まってまいります。
2011年5月2日(月)(7:30pm開演8:50pm終演)
ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2011プレ公演
トリオ・ヴァンダラー(ヴァイオリン:ジャン・マルク・フィリップ・ヴァルジャヴディアン、チェロ:ラファエル・ビドゥ、ピアノ:ヴァンサン・コック)
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館劇場
曲目:
ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70−1「幽霊」
ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97「大公」
料金:指定席1500円
コメント:
 ラ・フォル・ジュルネ新潟にダン・タイ・ソンの出演が決まり、チケットを買いに行ったついでに当日券を購入。で、さすがです。ピアノトリオがこんなにも豊かな響を持つとは知りませんでした。ラ・フォル・ジュルネに感謝です。
2011年4月23日(土)(3:00pm開演、5:25pm終演)
高嶋ちさ子12人のヴァイオリニスト
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
ピアノ:近藤亜紀
ヴァイオリン:高嶋ちさ子/原田梢/中島知恵/大河内涼子/坂田知香/竹内愛/白澤美佳/友田絢/田中紫帆/水野紗希/辻本雲母/松浦梨沙
曲目:
パッヘルベル/カノン
クライスラー/オールド・リフレイン
オッフェンバック/ジャクリーヌの涙
リスト/愛の夢
リスト/ラ・カンパネラ
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
バーバー/弦楽のためのアダージョ
(休憩15分)
オペラ座の怪人
ディズニーの名曲より「プリンセス・ストーリーズ」
パイレーツ・オブ・カリビアン
エルガー/愛の挨拶
クライスラー/愛の悲しみ
クライスラー/愛の喜び
モンティ/チャールダーシュ
(料金:A席会員2700円)
コメント:
 高嶋ちさ子さんお得意のバラエティコンサート。おなじみストラディヴァリウスと大量生産品の弾き比べや客席からヴァイオリン未経験者を登壇させてヴァイオリンのレッスンをするといった「ヴァイオリン・コーナー」を盛り込んだ名曲コンサート。12人のヴァイオリニストとピアノによる弦楽合奏も楽しめる。追悼演奏のバーバーの弦楽アダージョもちゃんと新発売のCDに入っているのはさすがです。
2011年4月10日(日)(5:00pm)
東京交響楽団第64回新潟定期演奏会(代替公演)
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:飯森範親
ヴァイオリン:渡辺玲子
曲目:
モーツァルト/交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲 第5番イ長調K.219「トルコ風」
(休憩20分)
モーツァルト/交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
コメント:
 震災の影響で順延になったコンサート。東京でのコンサートは中止となっているので、新潟定期が期日を変えて開催されたことは良いことだと思う。何でも自粛すればいいとは決して思わないから。プログラムはそのまま、ソリストが渡辺玲子さんに変更。指揮者もスダーンから飯森範親氏に代わった。モーツァルトプログラムなので小編成なのだが、ここでちょっと気になったのはノン・ビブラート奏法。普段はそんなに気にならなかったのだがモーツァルトでこの奏法というのがかえって違和感を感じるのだ。
2011年3月27日(日)(2:00pm)
新潟市ジュニア音楽教室 第7回スプリングコンサート
(ジュニア邦楽教室/ジュニア合唱団/ジュニアオーケストラ教室)
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
◆新潟市ジュニア邦楽教室(指揮:鯨岡徹)
 (初級合奏)川崎絵都夫/めぶき(委嘱作品)
 (中・上級合奏)川崎絵都夫/風と光と大地のうた(委嘱作品)
◆新潟市ジュニア合唱団(指揮:海野美栄 ピアノ:斎藤愛子)
 ロジャース/合唱ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」
◆新潟市ジュニアオーケストラ教室
 (A合奏 指揮:藤井裕子)
   ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ・フランセーズ「鍛冶屋のポルカ」作品269
   リムスキー・コルサコフ(ストーン編)/歌劇「雪娘」より「軽業師の踊り」
     (B合奏 指揮:上野正博)
   グノー/歌劇「ファウスト」より「バレエ音楽」
   スメタナ/連作交響詩「我が祖国」より「モルダウ」
◆合唱団・オーケストラ合同
 ヒビキ・トシヤ、宮川彬良/合唱と管弦楽のための組曲「少年の時計」より
入場無料
コメント:
 東北大震災の避難者の招待もあって、会場はほぼ満員状態。邦楽教室、合唱、オーケストラの合同演奏会は初めてなので興味深い。合唱ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」はおなじみの曲なので観客にも大いに受けていた。やはりこうした時期に子どもたちに元気をもらうということは素晴らしいと思う。
2011年3月26日(土)(5:00pm開演)(7:13pm終演)
新潟南高校吹奏楽部第32回定期演奏会
会場:新潟市音楽文化会館大ホール
曲目:
<第1部クラシックステージ>
J.スウェアリンゲン/センチュリア
福田洋介/吹奏楽のための「風之舞」
ロバート・R・スミス/伝説のアイルランド
<第2部 バラエティステージ>
ヘルナンデス/エル・クンパンチェロ
レノン&マッカートニー/オブラディ・オブラダ
プロコフィエフ/ピーターと狼
桜井和寿/Tomorrow never knows
葉加瀬太郎/情熱大陸
北清水雄太/青いベンチ
M・ルグラン/キャラバンの到着
<第3部ポップスステージ>
田中公平/ウィーアー!
久石譲、荒井裕美/魔女の宅急便コレクション
伊勢正三/なごり雪
ABBA/マンマ・ミーア!
ノーマン、バリー、バート/007ジェームズ・ボンドメドレー
(アンコール:市川喜康/オレンジ)
(アンコール:水野良樹/気まぐれロマンティック)
入場無料
コメント:新潟南高校は我が母校なのだが、私の在学時は女子生徒はほんの数えるほどだったので、吹奏楽部はほとんど女子生徒というのは隔世の感がある。観客もほとんどが女性で占められているし。東北大震災の影響で次々と催しが自粛されている中で、学生たちが一年の成果を精一杯発揮しているのはすがすがしい。音楽は上手下手を通り越して人に力を与えてくれるものなので、自粛などせずどんどんやってほしいと思う。

2011年3月12日(土)(5:00pm)
グレンツィングオルガンの魅力
No.11 巨匠J.S.バッハ

会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
オルガン:山本真希
コラール:敬和学園混声合唱部/新潟市ジュニア合唱団
曲目:
ライプツィヒ・コラール集より
 来たれ精霊、主なる神BWV.651
 装いせよ、おお愛する魂よBWV.654
 おお神の小羊、罪なくしてBWV.656
 われは御神より離れずBWV.658
 いと高きところにいます神のみ栄光あれBWV.662、663、664
 われらの救い主なるイエス・キリストはBWV.665
前奏曲とフーガ ハ長調BWV.547
前奏曲とフーガ ロ短調BWV.544
料金:全席自由2000円
コメント:
 大地震の影響が心配されたが、演奏会は予定通りに実施された。合唱団のア・カペラ演奏に続いてオルガンによるバッハの作品演奏が行われるというスタイル。原曲をモチーフとしてバッハが大きくアレンジを変えているのが良くわかった。ところで、明日の東京交響楽団の演奏会の中止が演奏終了後に発表されていた。やはり、こういうところに大きく影響が出ているのはやむ終えないところか。  
2011年2月27日(日)(5:00pm開演)(7:10pm終演)
東京交響楽団第63回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:大友直人
ピアノ:上原彩子
コンサートマスター:高木和弘
曲目:
パヌフニク/交響曲第3番「祭典交響曲(シンフォニア・サクラ)」
ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調
(休憩20分)
スタンフォード/交響曲第3番 ヘ短調作品28「アイリッシュ」
コメント:
 ラヴェルのピアノ協奏曲以外は滅多に演奏されない曲目。パヌフニクの交響曲はステージの4隅に配置されたトランペットのファンファーレで始まる。ところが急に睡魔に襲われ・・・ふと気づくと曲が終わっておりました。すいません。
 ラヴェルのピアノ協奏曲、今度はおなじみの曲なので寝ません。というより、この曲大好きです。以前NHK交響楽団でデュトワ指揮、アルゲリッチ独奏という極め付けを聴いているので、それと比べるとちょっと迫力不足は否めませんが、上原彩子さんは彼女らしくいい演奏だと思いました。特に第2楽章のゆったりと天国に登りつめていく様な演奏はこの曲の新たな一面を感じさせました。個人的にこの曲やストラヴィンスキーの火の鳥とか、ハチャトリアンのガイーヌなどの、特に金管の響きが好きなのは、たぶん、子どもの頃見たテレビアニメの「ジャングル大帝」や「りぼんの騎士」の影響なんじゃないかな、って思っています。手塚アニメの音楽の使い方と同じ感じなので「懐かしく」感じるのです。
 休憩はさんで最後の曲はスタンフォードの交響曲第3番。ちょっとブラームスを思わせる重厚な響きの曲です。ただブラームスと違うのはセンチメンタルな美しい旋律がないこと。それから、この編成、ティンパニはあるけど、それ以外の打楽器がありません。なんとなくパンチに欠けるのはそのせいもあるのかな。というわけでこの演目は大友直人プロデュース東京芸術劇場シリーズの最終プログラムだったわけです。東京芸術劇場が改修のため使えなくなるのを機にシリーズを終えるとのことです。東響は川崎にフランチャイズを移したことだし、新たなシリーズを企画するのかな。でも、芸術劇場の天井桟敷の音響が好きなので、あの音響が変わらないといいのだけれども。
2011年2月11日(金祝)(7:00pm開演)(8:50pm終演)
NHK交響楽団第1695回C定期演奏会
会場:NHKホール(東京都渋谷区)
指揮:チョン・ミョンフン(Myung-Whum Chung)
アルト:藤村実穂子
女声合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)
自動合唱:東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
コンサートマスター:篠崎史紀
曲目:
マーラー/交響曲第3番 ニ短調
(料金:E席自由1500円)
コメント:
 マーラーの交響曲はいずれも長いけれども、そのなかでも特に長い3番は1時間40分もかかる。6楽章もあるし。というわけで、全部起きて聴いているのは私には不可能。リラックスしてときどきうつらうつらとしながら、また時にはちょっと聞き覚えのある旋律にはっとしたりしながら聴く。マーラーはいくつかのテーマを、別の交響曲などで再現したりしているので、歌曲の部分は4番に似ていたり、アダージョのところは5番のアダージェットに似ていたりとか、そんなこんなである。チョン・ミョンフンも東京フィルだとチケットが高かったり、入手しずらかったりするけれどもN響なら1500円で聴けてお得です。
2011年1月22日(土)(2:00pm開演)
グランドサロン・コンサート2010−2011
小山実稚恵「オール・ショパン・プログラム」
会場:パルテノン多摩大ホール(東京都多摩市)
ピアノ:小山実稚恵
ヴァイオリン:景山誠治/景山裕子、ヴィオラ:安藤裕子、チェロ:上森祥平 曲目:
ノクターン第20番「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
ワルツ第19番 イ短調「遺作」
ワルツ第7番 嬰ハ短調作品64−2
ワルツ第8番 変イ長調作品64−3
ワルツ第2番 変イ長調「華麗なる円舞曲」作品34−1
コンチェルト第2番より第2楽章(ナショナル・エディション ソロバージョン)
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
ピアノコンチェルト第1番 ホ短調作品11(ナショナル・エディション 弦楽四重奏版)
(アンコール:華麗なる大円舞曲 変ホ長調作品18) (料金:一般3500円)
コメント:
 久々に小山実稚恵さんを聴こうと多摩センターに行く。が、結果としては非常に残念なコンサートであった。残念な理由はひとえにピアノの状態の悪さにある。こういう東京近郊の都市のホールにありがちなのだが、ピアノはスタインウエイが入っているが、普段あまり弾かれていないのだろう、とても音が響かないのである。その鳴らないピアノを鳴らそうと鍵盤をつよく叩くのがかえって乱雑に聞こえてしまうという悪循環に陥ったようなコンサートだった。もともと小山さんはリストのような激しい演奏を得意としていると思うのだが、こうなるとショパンはとっても手ごわい相手となるのであった。演奏会は弦楽四重奏との競演といった楽しみもあったのだが、楽器の状態が悪ければいかんともしがたい。特にピアノのコンサートはそのホールにある楽器を使うしかないので、こういう地方都市の演奏会では当たり外れが激しいことを痛感させられたコンサートであった。