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コンサート日記2009年



2009年12月6日(日)(2:00pm開演)(4:00pm終演)
三枝成彰「レクイエム」演奏会
会場:長岡市立劇場大ホール
総合プロデューサー:三枝成彰
指揮:広上淳一
ソプラノ:中丸三千繪、テノール:樋口達哉
ボーイソプラノ:橘つばさ(*)
司会:小倉淳
管弦楽:群馬交響楽団
合唱:長岡フェニックス合唱団
合唱アドヴァイザー:船橋洋介、合唱指揮:山本義人/草川正憲
曲目:
三枝成彰/「レクイエム」〜曾野綾子のリブレットによる
三枝成彰/カンタータ「天涯。」より第8番(*)
料金:A席1000円
震災フェニックスと題された中越地震5周年の祈念事業の一環のコンサート。コンサートに先立ち、20分にわたり三枝成彰氏と三枝氏の指導で男声合唱もやっているという小倉アナウンサーのトークでは、レクイエムが作曲されたきっかけとなったブラジルでのアサヒビール名誉会長樋口廣太郎氏との話。そして「天涯。」はソニーの盛田昭夫氏の一周忌に夫人から委嘱された作品ということでビブラートのないボーイソプラノを使うことで天上の透明感を表現したという話など、興味深いものがあった。そして、今日は奇しくも「レクイエム」のリブレットを監修したカトリック司祭金井久氏の葬儀の日にも当たるという。
曲は日本語で歌われ、「怒りの日」の変わりに「四つの頌歌」が配され、最後にはアヴェ・マリアと葬送の歌が書かれている。特に「葬送の歌」は「ありがとう、さようなら、又会いましょう」の短いフレーズの繰り返しだけで、作曲に苦労したとのことだが、非常に印象深い。そして「天涯。」のボーイソプラノ(実際には高校2年生の女生徒が歌った)も素晴らしい。カトリックでなくとも、こうした歌で故人を送るというのはひとつの理想である。
2009年11月29日(日)(2:00pm開演)(4:45pm終演)
新国立劇場オペラ研修所試演会
11月シーズンリサイタル 文豪の傑作をうたう(日本語字幕)

会場:新国立劇場小劇場
指揮・音楽指導:ドミニク・ウィラー
演出・演技指導:デイヴィッド・エドワーズ
ヘッド・コーチ:ブライアン・マスダ
ピアノ:大藤玲子/谷池重紬子
○マスネ/「マノン」第2幕全曲
(木村眞理子/糸賀修平/岡昭宏/駒田敏章/堀万里絵)
○ラフマニノフ/「フランチェスカ・ダ・リミニ」第2場より
(上田純子/城宏憲)
○ブリテン/「ビリー・バッド」第2幕より
(糸賀修平/高橋洋介/駒田敏章/岡昭宏/山田大智)
○マスネ/「ドン・キショット」第2幕 全曲
(後藤春馬/西村圭市)
○チャイコフスキー/「エウゲニ・オネーギン」第3幕より第2場
(高橋絵理/山田大智)
(休憩20分)
○ヴァイル/「マハゴニー市の興亡」第1幕より
(塩崎めぐみ/中村真紀/城宏憲/糸賀修平/駒田敏章/後藤春馬/高橋絵理/木村眞理子/上田純子/堀万里絵/上田真野子)
○トマ/「ハムレット」第3幕より
(高橋洋介/塩崎めぐみ/上田真野子)
○ボーイト/「メフィストーフェレ」第3幕より
(後藤春馬/城宏憲/中村真紀)
○ヴェルディ/「ドン・カルロス」第4幕第2場
(城宏憲/西村圭市)
○スッペ/「ボッカッチョ」第3幕より
(堀万里子/木村眞理子)
料金:1500円
新国立劇場のオペラ研修所第10期生〜12期生の試演会。なかなか実力者ぞろいで面白い。特にエウゲニ・オネーギンの高橋絵理さんとメフィストーフェレの中村真紀さんは声量もあり、演技力もありで良かった。ただし小劇場の椅子はお粗末だったが。
2009年11月28日(土)(6:00pm開演)(8:00pm終演)
沼尻竜典&トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ 第51回定期演奏会
会場:三鷹市芸術文化センター・風のホール
指揮・ピアノ:沼尻竜典
管弦楽:トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ
コンサートミストレス:江口有香
合同演奏:みたかジュニア・オーケストラ(*) 曲目:
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)
ラヴェル/クープランの墓(管弦楽版)
モーツァルト/ピアノ協奏曲第5番 ニ長調K.175
(休憩15分)
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492(*)
シューベルト/交響曲第4番 ハ短調D.417
料金:会員3000円
 沼尻氏はちょっと落語家のような雰囲気もあり、親しみやすい話ぶりである。亡き王女で始まって、墓、悲劇的と続くプログラムとなったが、その中にあってモーツァルトの若々しいピアノ協奏曲とフィガロをはさむ。ピアノ協奏曲は沼尻氏の弾き振り。氏はピアノ協奏曲の全曲演奏を目指しており、後期の難しい曲から初めて初期の曲へというもくろみであったそうだが、いざ取り組んでみると、この5番もかなりの難局。モーツァルトの天才ぶりを改めて知ることになったという。そういう話が聴けるのもこのコンサートの楽しみだ。フィガロはジュニア・オーケストラとの合同演奏だが、一流のプロから教わる子どもたちの中には、既に音楽の道を目指しているひとも多いと思う。コンサートミストレスもそうしたひとりでしっかりとした応対をしていたのが印象的。そして最後のプログラムシューベルトの第4交響曲。この曲もまたすばらしい曲で、グレートや未完成に劣らぬ名曲である。三鷹という東京郊外の衛星都市ではあるが、ここには非常に高い芸術の伝統があると感じさせる演奏であった。
2009年11月8日(日)(5:00pm)
東京交響楽団 第56回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:ユベール・スダーン
ピアノ:ゲルハルト・オピッツ
曲目:
ブラームス/ピアノ協奏曲第1番 ニ短調作品15
シューマン/交響曲第2番ハ長調作品61(マーラー版)
ブラームスのピアノ協奏曲とシューマンの交響曲2曲だけのプログラムだが、大満足の演奏。特にシューマンは自分にとっては退屈な曲という印象があったのだけれども、今回の演奏はさすがにマエストロ・スダーン、めりはりの聴いた演奏で楽しめた。
2009年9月29日(火)(7:00pm)
西本智美Withロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:西本智美
ピアノ:フレディ・ケンプ
管弦楽:英国ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
曲目:
モーツァルト/歌劇「後宮からの逃走」序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466
(アンコール:ショパン/エチュード第3番ホ長調作品10-3「別れの曲」)
(休憩15分)
マーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調

2009年9月27日(日)(4:00pm開演)(5:58pm終演)
アレクサンダー・コブリン ピアノ・リサイタル
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
曲目:
ハイドン/ソナタ ニ長調Hob.XVI/37
ハイドン/ソナタ ホ短調Hob.XVI/34
ハイドン/アンダンテと変奏 ヘ短調Hob.XVII/6
ハイドン/ソナタ 変ホ長調Hob.XVI/52
ベートーヴェン/ソナタ第1番 ヘ短調作品2−1
(アンコール:ハイドン/ソナタ ハ長調)
(アンコール:ショパン/エチュード 25−2)
(アンコール:シューマン/幻想小曲集「なぜ?」)
(アンコール:シューマン/飛翔)
(アンコール:ショパン/プレリュード 7)
料金:B席会員2250円
2000年のショパン・コンクールはユンディ・リが1位でコブリンは3位だったが、多分実力としてはコブリンの方が上だったと思う。ショパン・コンクールはある程度完成して名の知られている演奏家よりも無名の演奏家の方を上位に置きたがる傾向があるようだ。そのコブリンのハイドン演奏。うん、このひとの演奏は全く自由だ。ハイドンの革新的な音楽を軽いタッチで時に大きくデフォルメして弾く。それでいて嫌味ではない。アンコールを5曲もしてくれて最高の夕べであった。惜しむらくは観客少なすぎ。もうちょっと入ってもいいんじゃないかな。こんな入りだと新潟での演奏会は主催者が二の足を踏んでしまうだろうなあ。
2009年9月20日(日)(2:00pm開演)(4:00pm終演)
新潟ジュニアオーケストラ教室
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
A合奏(指揮:藤井裕子)
ケテルビー:ペルシャの市場にて
ベートーヴェン/交響曲第5番より「フィナーレ」
B合奏(指揮:上野正博)
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」
(休憩15分)
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88
(アンコール:エルガー/「威風堂々」第1番)
ジュニアオーケストラとして、このオーケストラは非常にしっかりした演奏。なかなか聴くチャンスは無かったけれども堪能いたしました。最近は入団希望者が減少しているそうなのが気がかりです。
2009年9月6日(日)(5:00pm開演)
東京交響楽団 第55回新潟定期演奏会>
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:大友直人
ソプラノ:ヘレナ・ユントゥネン、メゾ・ソプラノ:ティーナ・マイヤ・コスケラ、テノール:ニアル・コレル、バリトン・ペッテリ・サロマ、バリトン:大塚博章
混声合唱:にいがた東響コーラス(合唱指揮:樋本英一)
コンサートマスター:高木和弘
曲目:
シベリウス/交響詩「フィンランディア」作品26(合唱付)
シベリウス/悲しきワルツ 作品44−1
シベリウス/「カレリア」組曲 作品11
(休憩20分)
シベリウス/劇音楽「テンペスト」作品109(日本初演)
コメント:日本、フィンランド修好90周年記念ということでシベリウスの特集。フィンランディアに合唱がついているのは知らなかったが、ラストでちょびっと出てくるだけだ。悲しきワルツ、カレリアと合わせてシベリウスの最もポピュラーな曲でこの辺は文句無く楽しめる。さて日本初演と歌ったテンペストだけれども、残念ながら曲もなじみがないし劇中の音楽だけの上演ということでちょっと理解するのは難しいし音楽だけを楽しむのもつらい。意欲的なプログラムとは思うが、どうも中途半端な印象になってしまった。 
2009年7月5日(日)(4:00pm)
山形交響楽団演奏会>
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:飯森範親
曲目:
モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲K.620
モーツァルト/交響曲ヘ長調K.76
ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)

2009年6月27日(土)(7:00pm開演)(8:50pm終演)
中越大震災復興5周年祈念 NHK交響楽団演奏会
会場:加茂文化会館
プレトーク:藤村俊輔(N響チェロ奏者)
司会:山田美也子
指揮:梅田俊明
チェロ:横坂源
曲目:
リムスキー・コルサコフ/スペイン奇想曲
チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲
(休憩15分)
ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調作品88
(アンコール:大島ミチル/「天地人」メインテーマ)
料金:A席5000円
コメント:
 中越地震から5年を祈念してのN響ツアー。長岡、加茂、糸魚川を巡る。長岡はわかるけど、加茂と糸魚川は中越地震の直接的な被害はどうかな。何にしろ、ラジオの中継でおなじみ山田美也子氏の司会進行によってスムーズに演奏会は進む。チェロの協奏曲ということもあってかプレトークはチェロ次席奏者の藤村氏。母親がピアノを弾いていたので子どもの頃からピアノをやっていたが、母親の勧めでチェロを弾き始めてはまりこんだという。やっぱり演奏家になるひとは親が演奏家というひとが多いのに違いない。
演奏はまずまず、N響らしくしっかりした演奏で喝采を浴びていた。新潟市出身の横坂君、今はドイツのシュトゥッツガルト国立音楽大学に留学中ということで、サントリーからピエトロ・ジャコモ・ロジェリを貸与されているという。全般的にはしっかりといい演奏だったと思うが、ラストの疾風怒濤ではちょいと息切れかオーケストラに置いていかれそうになっていたのが惜しまれる。やはり楽器演奏も最後は体力勝負である。
 最後の曲ドヴォルザークの第8交響曲はおなじみのチェコの自然描写豊かな曲。新潟の田園風景によくマッチする曲だと思う。いい選曲だ。そしてアンコールは大河ドラマ「天地人」のテーマ曲。この曲をN響が生演奏するのはこの演奏会シリーズが始めてだという。ドラマの方は非難ごうごうとなっているが、大島ミチルの曲自体は太鼓を印象的に使っていていい曲である。まずまずの演奏会であった。
2009年6月14日(日)(5:00pm開演)(7:30pm終演)
東京交響楽団 第54回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:シテファン・アントン・レック
チェロ:ダニエル・ミュラー・ショット
曲目:
シューマン/チェロ協奏曲イ短調作品129
(休憩20分)
マーラー/交響曲第6番イ短調「悲劇的」
コメント:
 マーラーの「悲劇的」が100分の大曲なのに、そこにシューマンのチェロ協奏曲を加えているのだから演奏会は当然2時間半コース。それでも飽きさせないのがマーラーのすごいところ。一方シューマンは私はまことに相性が悪いと言うか、よく眠れるのだ。困ったことに。
2009年5月24日(日)(2:00pm)
上松美香&奥村愛ドリームコンサート
会場:新潟市民芸術文化会館コンサートホール
アルパ:上松美香
ヴァイオリン:奥村愛
ギター:藤間仁
ピアノ:加藤昌則
曲目:
<第1部 アルパ:上松美香>
上松美香/Tesorito
オルティス/エクアドル
上松美香/ACASIA(ギター:藤間仁)
上松美香/光の記憶(ギター:藤間仁)
カルドーソ/鐘つき鳥(ギター:藤間仁)
ガソン/ラ・ビギーナ(ギター:藤間仁、ヴァイオリン:奥村愛)
(休憩15分)
<第2部 ヴァイオリン/奥村愛> アイルランド民謡/サリーガーデン(アルパ:上松美香)
ジョプリン/エンターティナー(アルパ:上松美香、ピアノ:加藤昌則)
エルガー/愛の挨拶(ピアノ:加藤昌則)
サラサーテ/サパテアート(ピアノ:加藤昌則)
グルック(クライスラー編)/メロディ(ピアノ:加藤昌則)
リムスキー・コルサコフ/くまんばちの飛行(ピアノ:加藤昌則)
スコットランド民謡/シェトランド・エア(ピアノ:加藤昌則)
ウィーラン(編:加藤昌則)/リバーダンスより「太陽を巡るリール」
モンティ/チャールダーシュ
マンソ/コーヒー・ルンバ(全員)
(料金:A席3800円)
 コメント:奥村愛と上松(あげまつ)美香のジョイントコンサートと言いながら、なんとなく上松美香のコンサートに奥村愛がゲスト出演しているような感じの構成ではある。まあそれはそれでいいのだ。奥村さんも久しぶりに聞かせてもらったが、昔の線の細さはなくなってしっかりと自分の立ち位置を築いていってるという感じ。それにしても奥村さんが新潟を再認識したのはNHK−BSの「おーいニッポン〜新潟県」にゲスト出演したときからだというのも面白かった。
2009年5月6日(水祝)(3:00pm)
ストラディヴァリア(ナント・バロック・アンサンブル)市民招待演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
曲目:
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV.1048
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV.1049
(休憩15分)
(新発見モーツァルト自筆楽譜の解説演奏)
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第5番ニ短調BWV.1050
バッハ/管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067
(入場無料)
コメント:
 新潟市がフランスのナント市と姉妹都市となったことから実現した招待演奏会。事前にハガキで申込みして抽選で招待されるのだが、かなりぎりぎりに出した僕でさえ当選しているのだからあまり申込者もなかったのかもしれない。ナント市と言えば「ナントの勅令」で有名だし、1998年のサッカーワールドカップで日本代表がクロアチア代表と試合をした会場ということもあるが、クラシックファンにとって大きな話題は2008年9月、ナント市立図書館でモーツァルトの直筆楽譜が発見されたということで、今回の演奏会ではその原稿のコピーが配布され、メンバーの代表による解説演奏が行われたというのもこの演奏会参加者への大きなボーナスであった。楽譜は一つの用紙に上段と下段とに分かれて別々の曲が書かれている。いずれもモーツァルトの曲とはとても思えないような曲で、まるでグレゴリオ聖歌のような感じでもある。モーツァルトの作曲というよりは、何かの曲を研究のために筆写したものかもしれない。ともあれ、わが国でこの曲を実際に耳にしたのは今のところこの演奏会に来た者以外にはほとんどいないのではないかと思うと、この演奏会に来て良かったと思うのである。俗物だねえ。
2009年4月26日(日)(2:00pm開演)(4:00pm終演)
耳で聞く風景Vol.2
会場:だいしホール
ヴァイオリン:井上静香
ピアノ:成嶋志保
曲目:
イベール/「物語」
ドビュッシー/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
(休憩15分)
ラヴェル/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(遺作)
エネスコ/ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番イ短調作品25「ルーマニア民謡風」
(アンコール:パラディス/シチリアーノ)
(アンコール:ファリャ/スペイン舞曲第1番)
料金:3000円
コメント:
 井上さんと成嶋さんをデュオで聴くのは初めてだと思うが、それぞれ素晴らしい演奏家だということは知っていた。しかしあらためてデュオで聴いてその実力を再認識。特に井上さんのヴァイオリンは非常に力強いし表情豊かで素晴らしい。現在紀尾井シンフォニエッタ東京のメンバーということだが、ソロとしてもどんどん活躍して欲しいひとである。
2009年4月19日(日)(5:00pm開演)(6:57pm終演)
東京交響楽団 第53回新潟定期演奏会
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:ニコラ・ルイゾッティ(Nicola Luisotti)
コンサートマスター:大谷康子
曲目:
メンデルスゾーン/序曲:「静かな海と楽しい航海」作品27
ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調作品21
(休憩20分)
ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98
コメント:
 新しく首席客演指揮者に就任したニコラ・ルイゾッティのお披露目演奏会。イタリア人らしく、軽やかで陽気な指揮ぶりだ。東京交響楽団は若々しいイメージの楽団なので合っていると思う。プログラムは奇しくも先週三鷹で聞いたばかりのベートーヴェンの第1番。三鷹では延々4時間のコンサートの最後だったので長く感じたが、今日はあっという間に終わってしまった。実際には30分かからない曲である。聞き比べとなったわけだけれども、さすがに東響は弦楽が美しい。ブラームスも4番はわりと明るい色調に仕上がって楽しい演奏であった。
2009年4月11日(土)(5:00pm開演)(9:15pm終演)
もぎぎのオーケストラ くわしっく鑑賞ガイドVol.7
ベートーヴェン:ウィーンにおけるデビューコンサート完全再現プログラム(1800年4月2日ブルク劇場)
会場:三鷹市芸術文化センター・風のホール(東京都)
企画・指揮・お話:茂木大輔
ソプラノ:半田美和子、バス・バリトン:畠山茂、ピアノ独奏:平松悠歩
管弦楽:オーケストラアンサンブル「風」
コンサートマスター:永峰高志
学術監修:大崎滋生
曲目:
モーツァルト/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
ハイドン/オラトリオ「天地創造」第2部より第15曲、第16曲「鳥たちの誕生」
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15
(休憩15分)
ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調作品20
(ヴァイオリン:佐イ分利恭子、ヴィオラ:佐々木亮、チェロ:丸山泰雄、コントラバス:吉田秀、クラリネット:糸井裕美子、ファゴット:藤田旬、ホルン:丸山勉)
(休憩15分)
ハイドン/オラトリオ「天地創造」第3部より第33曲アダムとエヴァの二重唱「かわいい妻よ!」
ベートーヴェン/6つの変奏曲作品66(トルコ行進曲)
ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調作品21
(アンコール:ハイドン/交響曲第94番「驚愕」第2楽章)
コメント:
 茂木大輔さんの三鷹でのシリーズもついに今年が最後だという。足立さんという有力な後ろ盾がいなくなるとこういう企画も続けにくいのかもしれない。残念なことである。今日も客席はほぼ満員という盛況だというのに。
 しかし、プログラムは延々4時間にわたるという、長年茂木さんにつきあってきた三鷹の観客でなければ考えられないものである。ベートーヴェンは自費でブルク劇場を貸切りにしてチケットを自宅で売ったという。収益が上がればそれはベートーヴェンのものになるわけで、それまでのモーツァルトやハイドンが貴族などに雇われていたのとは違う、言ってみれば興行主でもあったということだ。演奏会はモーツァルトの大交響曲に始まり、自らの交響曲で終わる。当時大流行していたハイドンの「天地創造」のヒット歌手を客寄せに使い、自らのピアノ協奏曲、七重奏曲、それにピアノの即興演奏まで行うと言う盛りだくさんなプログラムである。モーツァルトの大交響曲は何番が演奏されたかは定かではないのだけれども、ベートーヴェンの第1番と同じハ長調であるだけでなく、出だしの音形までどことなく似ていてやはり「ジュピター」である方がすわりが良い。するとプログラムはベートーヴェンが敬愛するモーツァルト、ハイドンの曲をちりばめ、ハ長調3曲と変ホ長調(七重奏に適した調性らしい)の七重奏という統一感のあるプログラムであった。
 最後に次回の予告としてハイドンの「驚愕」を演奏して長い長いコンサートはお開きとなった。
2009年4月5日(日)(3:00pm開演)(5:15pm終演)
東京都交響楽団ハーモニーツァー新潟公演
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:エリアフ・インバル
ヴァイオリン:矢部達哉
曲目:
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
(S席5000円)C6列26番
コメント:
 ここのところ忙しくてコンサートもちゃんとチェックしていなかったので、都響を東響と間違えていて、金曜日になってあわてて大和デパートにチケットを買いにいくと、ちょうどTeNYのひとがチケットを引き上げているところだった。この日も休日出勤で仕事を片付けてからりゅーとぴあに行くと・・・ない!チケットが・・・どうも自宅に置き忘れてしまったらしい。駄目もとで係りの人に事情を説明すると、席番号を覚えていたのが幸いしたのかなんとか入場することが出来た。皆様、座席番号を覚えておくと良いですよ。
 しかし、不景気なのか客の入りは相当悪い。このコンサート、オーケストラとしては東響よりも安いし、結構お買い得だと思うのだけれども。コンサートマスターの矢部さんは時々ソリストもやっていて、それは東京に居た頃何度かそういうプログラムを聞いたことがあった。コンサートマスターがソリストをやるというのは、本当は二兎を追う形になってしまって迫力に欠けることが多いのだけれども、もともとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はちょっと迫力に欠けるような曲だと思うので、かえってこういう形の方が良いのかもしれない。
 さて都響の出来だけれども、いつも東響を聴いている席でないので比較しずらいのだけれども、やはり東響よりは落ちる感じはある。管楽器が弱いかんじ。まあ東響定期を聴く3階席は管楽器の音がよく聞こえる席だと思うので席のせいかもしれないけれど。
2009年2月15日(日)(2:00pm開演)(3:15pm終演)
新潟リング・アンサンブル第9回定期演奏会 SP-RING Consert
会場:だいしホール
ヴァイオリン:松村牧子/田代華子、ヴィオラ:長尾幸、チェロ:関矢和彦、コントラバス:成嶋隆
オーボエ:山本みちる、フルート:五十嵐孝信、クラリネット:山口恭子、ホルン:越野俊彦、打楽器:風間一吉
曲目:
シベリウス/悲しきワルツ
グリーグ/組曲「ペール・ギュント」より
 朝、オーゼの死、アニトラの踊り、ソルヴェーグの歌、山の魔王の宮殿にて
(休憩15分)
J.シュトラウス2世/ワルツ「ウイーン気質」
オッフェンバック/喜歌劇「天国と地獄」序曲
(アンコール:アイレンベルク/森の水車)
料金:無料
コメント:
 新潟のアマチュア・オーケストラ、新潟交響楽団のメンバーによる室内楽。ファゴットの羽田佳織さんが急病ということでファゴット抜きの演奏。プログラムの中でイベールの木管五重奏が割愛された。
 ファゴットがいないことやアマチュアなのでちょっと音が乱れたりということはあったけれども、悲しきワルツやペール・ギュントは好きな曲なのでそれなりに楽しめました。
2009年2月7日(土)(6:00pm開演)(7:50pm終演)
NHK交響楽団第1640回定期演奏会Aプロ
会場:NHKホール(東京都渋谷区)
指揮:ラドミル・エリシュカ(Radomil Eliska)
コンサートマスター:堀正文
曲目:
スメタナ/交響詩「わが祖国」
 1.高い城(ヴィシェフラット)
 2.モルダウ(ヴルタヴァ)
 3.シャルカ
(休憩15分)
 4.ボヘミアの牧場と森から
 5.ターボル
 6.プラニーク
(料金:E席自由1500円)
コメント:
 N響初登場のラドミル・エリシュカの指揮で「わが祖国」の全曲演奏。途中で休憩をはさむのはめずらしいのではないだろうか。休憩中に2台のハープは撤収。ハーピストが早上がりするための休憩なのだな、と納得。
 休憩を入れた効用は聞き手の側にも及び、どうしても「ターボル」あたりになるとちょっと飽きがきたりしていたのだけれども、そういうこともなく、丁度良いバランスで聴くことが出来た。
2009年1月10日(土)(6:00pm開演)(7:55pm終演)
NHK交響楽団第1637回定期演奏会Aプロ
会場:NHKホール(東京都渋谷区)
指揮:デーヴィッド・ジンマン(David Zinman)
ヴァイオリン:リサ・バティアシュヴィリ(Lisa Batiashvili)
コンサートマスター:堀正文
曲目:
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
(休憩15分)
シューベルト/交響曲第8番 ハ長調D.944「ザ・グレート」
(料金:E席自由1500円)
コメント:
 リサ・バティアシュヴィリのヴァイオリンは伸びやかで表現豊かであるが、なんせショスタコーヴィチなので美しいフレーズもあるけれども、全体としては暗く、あまり好ましい曲とはいえないものだ。
 一方、シューベルトのグレートは明るい曲。昨年ムーティー指揮ウィーンフィルで聴いたばかりなのでついつい比較してしまうと、出だしのテンポが遅すぎる感じでオーケストラのまとまりがない感じである。第3、第4楽章はどんどんテンポアップしていくのでそういう違和感は無くなっていくのではあるが。まあウィーンフィルが素晴らしすぎたので比較するのはちょっと酷ではるけれども。