(戻る)

2000年クラシックコンサートベスト10



<新潟←→東京>Tomoが聴いたベスト・コンサート

【第1位】
タリン室内管弦楽団&エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
指揮:トリ・カリユステ
(9月28日(木)りゅーとぴあ)
※合唱王国、エストニアから来日したカリユステは、まさに合唱の素晴らしさを体感させてくれた。鳥肌の立つような興奮が、ペルトという私にとって全く未知であった作曲家を教えてくれた。このような素晴らしいコンサートがわずか東京と新潟のみで開かれたと言うことを新潟人として誇りに思うのである。

【第2位】
東京交響楽団 第6回新潟定期演奏会
指揮:ダニエル・オーレン、ヴァイオリン:コー・ガブリエル・カメダ
(4月1日(土)りゅーとぴあ)
※東響の新潟定期がこれほどにまて素晴らしいコンサートだとは思っていなかった。今年5回行われた定期演奏会のいずれもが素晴らしい聴衆によって支えられた素晴らしいコンサートだった。楽団員が登場するときから拍手が鳴りやまないというのは、東京ではあまり見られない光景だが、とても良い習慣だと思う。東響の方も、それに答えて全員が揃うまで立って拍手を受けるというシステムが客席との一体感を作り出している。この時のコンサートはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とマーラーの巨人だったが、コー・ガブリエル・カメダという素晴らしい演奏家に出会えたのが大収穫だった。東響の定期は6月のアンドレ・ワッツ、11月のエマニュエル・パユと素晴らしいソリストを迎え、至福の時を過ごすことが出来た。

【第3位】
〜大人のためのオーケストラ鑑賞シリーズ〜茂木大輔 シェフのおススメ ボレロ徹底解説
(4月8日(土)三鷹市芸術文化センター)
※茂木大輔さんの解説シリーズ、今年は人間的楽器学が2回、徹底解説が2回聴いた。それ以外に神奈川湘南台のトワイライトコンサートと長岡でのゲスト出演もあってあわせて6回ものコンサートを聴いた。いつも卓越したおしゃべりで楽しいコンサートを聴かせてくれる茂木さんと、この日は三鷹の森鴎外の墓所でお会いできたのが何とも幸運だった。年末のジルベスターを指揮するまでになった、指揮者・茂木大輔。来年はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

【第4位】
小山実稚恵 ピアノ・リサイタル
(3月10日(金)見附市文化ホール)
※小山実稚恵さんの素晴らしいリサイタルを今年は2回聴くことが出来た。デュメイとのリサイタルは半ば伴奏という立場でもあったので、この見附市でのリサイタルは小山さんの魅力を存分に堪能できた最高のコンサートだった。サイン会もあってちょっとお話も出来たのはうれしかった。見附市のホールの企画には一定のポリシーを感じて好感が持てる。

【第5位】
新潟シンフォニック・アンサンブル
指揮:秋山和慶、オルガン:イヴ・ラファルグ、ティンパニ:近藤高顯、コンサートマスター:稲庭達
(1月20日(木)りゅーとぴあ)
※大阪センチュリー響のコンマス、稲庭達さんを迎えて発足したシンフォニック・アンサンブル。プーランクのオルガン協奏曲は馴染めなかったが、ブリテンのシンプル・シンフォニーとドヴォルザークの弦楽セレナードが素晴らしかった。稲庭さんのヴァイオリンの腕前を存分に発揮したアンサンブルだいしのコンサートもよかった。稲庭さんは新潟出身なのでちょくちょく新潟でも演奏してほしいものだ。

【第6位】
●山形由美(フルート)&早川りさこ(ハープ)デュオリサイタル
(9月2日(土)青海きららホール)
※N響でハープを弾いているのはたいてい早川りさこさんである。このコンサート、ほとんどの人が山形由美目当てだと思うので早川さん目当てで200キロの道のりを車を飛ばして来たというのはめずらしいかもしれない。でもN響のメンバーではないからN響のプログラムにも名前は載らないし可哀想である。茂木さんのコンサートで聴いたのがきっかけでこの人のハープの腕前に感動したのである。今回のコンサートも曲目やハープについての解説もありのアットホームなコンサートだった。観客も大入りでよかった。

【第7位】
NHK交響楽団 第1405回定期演奏会 5月Cプログラム
指揮:デーヴィッド・ロバートソン、ソプラノ:森麻季
ヴァレーズ/積分(アンテグラル)バルトーク/組曲「中国の不思議な役人」ほか
(5月13日(土)NHKホール)
※N響定期は今年はC定期しか聞けなくなってしまったが、いわゆる名曲が減って馴染みのないプログラムが増えた。そんななかでスヴェトラーノフのチャイコフスキーも良かったのだが、敢えてこのプログラムをランクインさせたのはそうしたN響の姿勢を買ったというところもあるが、なんといっても茂木さんが主役を務めた「積分」が以外と面白かったという点にある。普段は騒音にしか聞こえないような(失礼)現代曲も料理の仕方によっては面白く聴けるということが新しい発見であった。しかし全体としてN響定期の新しい試みは賛否両論があり、まだまだ前途多難かもしれない。だが、N響の定期というのは全て衛星放送その他で全国放送されるということから日本のクラシック界を否応なくリードして行く存在である。そういう意味で新しい試みが成功してほしいと思う。

【第8位】
読売日本交響楽団 第61回東京芸術劇場名曲シリーズ
指揮:チェン・ウェンピン、ピアノ:園田高弘
(4月22日(土)東京芸術劇場大ホール)
※園田高弘さんのベートーヴェン「皇帝」が素晴らしかった。今まで聴いた中で最高の「皇帝」だったと思う。定番の曲というのはみんな知っているだけに演奏も難しいと思うが、常に研鑽を積んで衰えないどころか大曲にも挑戦するという姿勢には頭が下がるばかりである。

【第9位】
ウィーン・オペレッタ劇場 2000年6月日本公演
レハール/メリー・ウィドウ(全三幕、原語上演:日本語字幕)
(6月22日(金)新潟県民会館 )
※オペレッタの傑作、といっても内容は他愛ないものだが、とにかく楽しい。オペラも楽しいが娯楽に徹しているのがオペレッタ。歌あり、踊りありのステージはオペレッタならではのもの。

【第10位】
ミッシャ・マイスキーリサイタル(2月5日(土)サントリーホール)
宮崎国際室内楽祭第5回記念東京公演(5月28日(日)サントリーホール)
サラ・チャン ヴァイオリンリサイタル(6月15日(木)りゅーとぴあ)
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン ヨハネ受難曲(7月29日(土)りゅーとぴあ)
ヨーヨー・マ「シルクロードコンサート」(8月1日(火)りゅーとぴあ)
トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサート マタイ受難曲(10月8日(日)東京オペラシティ)
ヨーロッパ室内管弦楽団 指揮:エマニュエル・クリヴィヌ ピアノ:マルタ・アルゲリッチ(10月26日(木)りゅーとぴあ)
ジャンルカ・カシオーリ ピアノ・リサイタル(11月26日(日)つくばノバホール)
※ほかにも多数素晴らしいコンサートに行きました。今年はマイスキー、ヨーヨー・マ、ワッツ、アルゲリッチ、カシオーリといったかつて感動した音楽家の再来日も聴け、茂木大輔、小山実稚恵、早川りさこ、園田高弘、など好きな音楽家の演奏も聴きに行き、さらにはコー・ガブリエル・カメダ、ルビツァ・ヴァギツォヴァ、サラ・チャンといった才能あるひとを新たに知り、そして新潟にも素晴らしい音楽を愛する人が沢山いることを知りました。幸せな一年でした。来年もまた素晴らしい出会いがあることを期待します。